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室町末期の長船刀工群の中で祐定を名乗る刀工は数多く存在しますが、その中でも与三左衛門尉・彦兵衛尉及・原兵衛尉などはとりわけ技量が高いと評価されています。
本作のように天正年紀を切る祐定の中で技量の高いのは、原兵衛尉祐定、もしくはその子である七郎衛門尉であり、原兵衛尉祐定は与三左衛門尉祐定の子と伝い、時代は天分から天正に至ります。
本作、地肌は肌たち、見事な地映りが見受けられます。
与三左衛門尉祐定を見るかの如く素晴らしき互の目丁子乱刃を焼き上げており、小沸付き、飛焼あり、小足入り、刃中二重刃がかり、湯走り砂流しに、芋蔓金筋交る等豊富な働きが見受けられ、刃明るく冴える生ぶ茎の超傑作名刀となっております!!
目視の限りハギレ/刃こぼれ/膨れ等はなく現状のままで鑑賞頂けるものかと存じます。
※鑑定書は協会に確認済みで間違えないもので本御刀と一致していることを保証いたします。
※本作、身幅のしっかりとした堂々たる姿で、「数打ち」と言われる祐定は本作よりも長さが短いですが、本作は二尺三寸としっかりとした長さで、加えて、鮮明な乱れ映りが立っており、俗銘はなくとも入念作であることが作品からも容易に伝わってまいります!
正真保存刀剣 与三左衛門尉如き地映り有り、素晴らしき刃文の名刀!約443年前『備州長船祐定/天正九年八月日』の本作をどうぞこの機会をお見逃しなくご検討頂きたく存じます。
宜しくお願い申し上げます。
元 幅:約3.2cm
元重ね:約0.7cm
先 幅:約2.0cm
先重ね:約0.5cm
刀身重さ:724.7g
【備州長船祐定/天正九年八月日】
刃文・・・互の目丁子乱刃
地肌/板目肌 肌たち 地映り有り
鎬造り(庵棟)
ハバキ/素銅地金着(祐乗鑢)一重
茎鑢目/生ぶ茎 目釘孔二個 横鑢
帽子/差表は乱れ込みとなり、差裏は焼詰風となる
鎬造り・・・日本刀の造り込みの一。刃と峰との中間よりやや峰よりに鎬をつけたもの
丁子刃・・・丸味を持った焼刃の頭と谷の形状が、丁子の実の先端部に似ているところから付けられた刃文の呼称
足・・・刃文に現われる働きのひとつ。刃縁から刃先に向けて沸や匂いが線状に連らなる模様
金筋・・・刀の刃の鍛目きたえめに添って、特に強い光を発する沸にえの長い曲線
湯走り・・・日本刀の沸(にえ)で、凝ってしずくのような斑点になっているもの
砂流し・・・焼入れの際、刃中に現れる沸の働きの一つ。刃に沿って沸が線状に連なる様を、河原の水辺の砂が流されて描かれた模様に例えてこのように呼ぶ
飛焼・・・焼刃が刃縁から離れて地中にまで及んだもの。一般に平地に変則的な形で表したものを指す
長さ/69.9cm、反り/1.5cm、目くぎ穴2個。
岡山県より交付された銃砲刀剣類登録証が付いております。
袋付でご発送致します。
落札者様は、落札、購入後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、各都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要となります。必ず、所有者の変更をして頂きますようお願い申し上げます 。
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