種別:刀
無銘:二代村正
時代:室町後期
長さ:69.9cm
反り:2.3cm
元幅:33.3mm
元重:6.8mm
重量:682g(刀身のみ)
付属品:白鞘、白鞘袋、最上作認定書(刀苑社)
千子村正は、刀剣に興味のない方でもその名を聞いた事があるほど有名で、その知名度では正宗や虎徹と並ぶほどです。現在でもRPGを代表する名作「ウィザードリィ」などを始めとしたゲームにも武器として登場していることから世界的に広く知られています。
村正といえば「妖刀」の代名詞ですが、それが広く知られている理由の多くは、講談や怪談、時代劇などで「妖刀」として扱われた為で、特に江戸期には徳川家に祟る刀として歌舞伎や浪曲などの演目で用いられました。
村正が徳川家に祟る刀といわれた所以について、徳川将軍家の公式記録である「徳川実紀」によると、家康の祖父松平清康が天文四年に家臣に村正の刀で斬られた事に始まり、父広忠が乱心した家臣に村正の脇指で刺され、信長から内通の嫌疑をかけられ、切腹に追い込まれた家康の長男信康を介錯した刀も村正でした。また、家康自身も信長の甥長孝の戦功報告を受けた際に、村正の槍を検分中に手に怪我を負っています。この様な凶事がいくつも重なった為に、村正は徳川家に祟る妖刀として一般に広く認知されたと推測されます。
初代村正は、古書によれば美濃赤坂兼村の門或いは関兼春の門で、美濃から伊勢国桑名の地に移住したと伝わっています。初代村正の現存する最も古い年紀が文亀元年で、以後代の継承がみられ、天文頃の村正が二代、天正頃の村正を三代とされています。
本刀は、生茎無銘ですが、その作風から刀苑社の認定書で二代村正の作と極められています。
姿は、平造、庵棟、身幅広く、先反りつき、鋒のフクラ枯れごころとなる。鍛えは、板目に杢目、大肌交じり、肌立ち、地沸つき、地景入る。刃文は、直刃調に浅い湾れ、小互の目、尖り刃など交じり、小足よく入り、金筋、砂流しかかる。茎は、生無銘、形状はたなご腹となる。平造で二尺三寸を超える長さを呈している作で、鍛えやヒケ、錆なども僅かにみられますが、地刃共に明るく、如何にも物切れしそうな雰囲気を醸し出している二代村正の珍品です。
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