【応永備前】応永備前の双璧たる巨匠・長船康光の長さ2尺3寸1分、在銘裏年期の太刀：「備州長船康光 応永廿九年二月日」の落札結果

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商品説明下部にも写真がございます

応永備前の巨匠・長船康光による傑作の太刀

応永備前が最も得意とした板目に杢目交じり、映り立つ地鉄

2尺3寸1分の長さに反り7分の堂々たる太刀体配

応永備前が上作にしか焼かなかった直刃出来

応永二十九年、裏年期入りの傑作自信作

太刀：「備州長船康光　応永廿九年二月日」

※刀剣類は、法律に基づき都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要です※


【寸法】
登録証種別：刀
登録証銘文:「備州長船康光　応永廿九年二月日」
登録証長さ:2尺3寸1分
登録証反り:7分
元幅:2.65cm
先幅:2.1cm
元重:0.7cm
先重:0.5cm

【刀身】
平造り菖蒲風、庵棟、身幅の割に寸延び、重ね薄い鋭利な造り込み、無反り
鍛え、板目肌積み、小杢交じり、処々に鍛肌目立ち、地沸つき、映り立つ
刃紋、整った直刃に小沸付き、処々に小湾れを交え、小足入り、匂口明るく冴える
帽子、直に入り小丸風に浅く返る
中茎、生ぶ、先栗尻
彫物、表裏、樋に連樋を角止め
ハバキ、金着二重

【説明】
応永備前の代表工・長船康光による、希少な応永二十九年の裏年期入り、2尺3寸1分の堂々たる太刀体配の太刀になります。
室町初期・応永の時代に備前長船の地に現れた一派を「応永備前」と称し、中でも康光と盛光はその二代巨匠とされ、古今の刀剣界にて珍重されております。
康光と盛光は当時の長船派の棟梁鍛冶として修理亮や右衛門尉といった受領銘を切る事を許され、時の将軍・足利義満からもその技量を極めて高く評価されていたといいます。
康光はその後に室町時代の中期まで三代続くとされておりますが、本作は応永二十九年の比較的古い裏年期から、応永備前の巨匠である初代作である事が判明します。
応永時代は南北朝以来の混乱が収束していき、鎌倉時代の理想的な武家政治に復古する動きが活発化しており、その影響を受けてこの時に製作された長船の太刀は
鎌倉時代のような元先に幅の開き反りが深い、非常に上品な作風となり、中でも室町幕府に最も近かった応永備前の太刀はその影響が最も強く出ているとされております。
本作は玄人好みの応永備前の直刃出来の刀で、鎌倉以来の堂々たる太刀体配が美しく、板目に小杢が交じり映りが立つ地鉄に直刃を焼いた傑作の出来で
鮮やかな長銘の他、応永二十九年という資料的に貴重な裏年期が切ってあり、美と史料的価値を兼用した一振りと言えます。
状態も非常に良く、刃切などの致命的な傷もございません。体配の見事さからも現状でも十分お楽しみいただけますが、かなり高い位列の鑑定書の取得も射程圏内の素晴らしい出来です。
映り鮮やか、応永備前の長銘・応永二十九年と時代の上がる裏年期、玄人好みの直刃出来と、ほぼ全ての魅力が詰まった至高の応永備前の太刀です。
このように2尺3寸1分の長さを誇る、堂々たる応永備前の生ぶ太刀は恐らく滅多に出る事はございません。この機会にぜひお求めください。


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