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賀州住兼若と言えば、当時の加州では「たとえ禄が低くとも”兼若”を持つ者には嫁にやる」と言われるほどの誉れ高き名工です。武用に適した刀であったことが窺い知れます。加賀前田家の武士達は多少の無理をしてでも兼若の刀をこぞって入手しようとしたに違いありません。前田家には多くの鍛冶が抱えられていましたが、兼若はその中で最も腕前が良い刀匠であり、初代から数代にわたり名作を残しています。
本作、地肌は杢目調に板目肌交じりで刃文は互の目乱刃を見事に焼き上げており、小沸出来に、足入り、刃中湯走り砂流し入り、金筋交る等豊富な働きが見受けられ、匂い口もよく締り、刃明るく冴える傑作刀となっております!!
経年に伴うスレや小傷、薄錆びなどが見受けられますが、目視の限りハギレ/刃こぼれ/膨れ等はなく現状のままで鑑賞頂けるものかと存じます。
見事な江戸期金具付き黒地に朱の石目地風塗鞘拵え入りとなっており、金具だけでも価値ある逸品となっております!
初公開!鶴彫見事!『賀州住兼若造』の本作をどうぞこの機会をお見逃しなくご検討頂きたく存じます。
宜しくお願い申し上げます。
元 幅:約3.0cm
元重ね:約0.6cm
先 幅:約2.1cm
先重ね:約0.5cm
刀身重さ:590.9g
【賀州住兼若造 辻村四良吉門(花押)/元和三年八月吉日】
刃文・・・互の目乱刃
彫物・・・差表に竹、差裏に鶴の彫物有り
地肌/杢目調に板目肌交じる
鵜の首造り(庵棟)
ハバキ/素銅地一重(加州)
茎鑢目/目釘孔三個 横鑢
帽子/乱れ込む
鵜の首造り・・・上半鎬高く棟よりに薄くなっているが、切っ先近くになると又鎬が厚くなるもの(棟は先端まで有)。短刀のみに見られる造り込み
足・・・刃文に現われる働きのひとつ。刃縁から刃先に向けて沸や匂いが線状に連らなる模様
金筋・・・刀の刃の鍛目きたえめに添って、特に強い光を発する沸にえの長い曲線
湯走り・・・日本刀の沸(にえ)で、凝ってしずくのような斑点になっているもの
砂流し・・・焼入れの際、刃中に現れる沸の働きの一つ。刃に沿って沸が線状に連なる様を、河原の水辺の砂が流されて描かれた模様に例えてこのように呼ぶ
【拵】
鞘・・・黒地に朱の石目地風塗鞘
鍔・・・十二木瓜形鉄地団扇図透かし唐草に家紋真鍮象嵌角耳小肉
縁頭・・・鉄地波に雲図象嵌色絵
目貫・・・赤銅地龍図容彫象嵌色絵
柄・・・白鮫皮着糸巻柄
長さ/64.1cm、反り/1.1cm、目くぎ穴3個。
石川県より交付された銃砲刀剣類登録証が付いております。
袋付でご発送致します。
落札者様は、落札、購入後、銃砲刀剣類所持等取締法に基づき、各都道府県の教育委員会に所有者変更の届出が必要となります。必ず、所有者の変更をして頂きますようお願い申し上げます 。
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3,800 円
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