Instagramにて、ビンテージランタンやストーブの写真・説明を投稿しています。
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第二次世界大戦前に、ドイツ・ライプツィヒの Hugo Schneider AG によって製造された Hasag 351L です。燃料は灯油、光量は約300cp。1930年代後半頃の製造と思われます。
モデル351Lはすべてスチールタンク仕様で製造されており、多くの個体は塗装仕上げのうえデカールが貼付されていました。一次資料が限られるため全バリエーションの把握は困難ですが、塗装色やデカールには複数の種類が存在したようです。
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ニップル、ニードル、ポンプカップ、燃料キャップとNRVのゴム交換など、通常整備に加えて以下の作業を実施しています。
本個体は入手時、タンク塗装の劣化が進み、表面に薄錆が発生、デカールも8割ほど消失していました。スチールタンクゆえ錆進行防止を優先し、塗装を全面剥離後、表面錆を除去。その後、黒に近い濃グレーで塗装し直し、ウォータースライドデカールを貼付、さらにウレタン樹脂クリヤでコーティングしました。これにより防錆だけでなく、灯油・アルコールに対する耐性も確保しています。
タンク内部については外観ほどの傷みはありませんでしたが、将来的な錆発生予防として POR15 にて全面コーティングを行っています。また、錆の出やすいフレーム上部は耐熱塗装を薄く施しました。
グローブはヒビがあったため Schott Mainz 製へ交換済みです。ヒビ・欠けはありません。
ベンチレーターのトップには琺瑯に傷があります。また、タンクには画像では分かり難い程度の浅い凹みが一箇所あります。
ヴェイポライザー内部には、コンダクティングロッド支持用チューブの周囲に、真鍮製フィルターを巻くことで、燃料の気化促進とニップル詰まりリスク低減を図っています。
NRVは通常タイプで、Viton 製ワッシャーを使用しているため固着トラブルの心配も少ない状態です。
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第二次世界大戦前の Hugo Schneider AG 製 HASAG 351Lです。弱点とも言える錆への耐性は大きく向上させており、今後も長期にわたり実用可能なコンディションと考えます。
その他の状態につきましては画像をご確認いただき、ご不明点がございましたらお気軽にご質問ください。