カバー付属。見返しに図版掲載。
やや古書臭、全体的に若干ヤケがあります。
カバーにややスレ・部分的に薄いシミ、小口にやや目立つ斑点状の小シミがありますが、
本文は特に問題はありません。
●内容
モスクワという都市は、石で書かれた歴史である。
建築を「石の年代記」と捉え、都市の形成から帝政期、そしてソヴィエト時代に
至るまでのモスクワの歩みを豊富な図版とともに描き出す一冊。
序文ではゴーゴリの言葉を引き、建築が歌や伝説に代わって過去を語る存在で
あることを示します。
クレムリン、キタイ=ゴロド、白の市区、郊外の発展、さらには帝国期や
レーニン時代の都市変容まで、歴史の層を建築という視点から読み解いていきます。
本文はロシア語・英語対訳構成。
各章には古地図、都市構造図、発掘図、復元図、教会建築や塔の写真図版が
多数収録され、モスクワの都市空間がどのように拡張し、防御線を重ね、
象徴的建築を生み出していったかが視覚的に理解できます。
特に古地図の復刻図版や、環状構造を示す計画図は資料的価値が高く、
都市史・建築史研究にも有用です。
単なる観光案内ではなく、モスクワという都市の精神的・歴史的骨格を
石造建築から読み解く都市通史。
建築史・都市史・ロシア史を横断する一冊となっています。
●主な目次訳
初期モスクワ
・忘れられたモスクワ
・ボヤールの都市
・公たちの都
・大公の都
ロシア中央集権国家の首都
・クレムリン
・キタイ=ゴロド
・白の市区 (ベールィ=ゴロド)
・スコロドム
・郊外
モスクワとロシア帝国
・古ロシア様式の変容の始まり
・灰燼からの復興
・工場に囲まれて
レーニンとモスクワ
モスクワの博物館 (建築と歴史)