Modern Jazz Quartet Eight Classic Albums
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もともとロックが好きで、高校生の頃、Blood, Sweat & Tearsの登場に驚かされ、更にショックを受けたのが、友達から借りたMiles Davisの「Bitches Brew」であり、これも友達から借りたスイングジャーナル誌を読み耽ってジャズの世界に足を踏み入れた私のような門外漢に、Modern Jazz Quartet(MJQ)を語る資格はないと思いますが、価格面に魅力を感じて購入したこの「Eight Classic Albums(4CD)」に心癒される日々が続いているため、簡単に紹介させて頂きます。
ジャズを聴き始めた当時、Milesの過去のアルバムから粋な4ビートを体感し、John Coltraneの凄まじいサックスのブローに度肝を抜かれたり、Bill Evansの端正なピアノプレイ、溢れんばかりのリリシズムに心を奪われたりしていた私は、ジャズのメイン楽器と言えば、トランペット、サックスそしてピアノだと思い込んでいました。
MJQは偉大なバンドだとの知識はありましたが、ジャズ喫茶などで耳にしても、どうも大人しすぎる印象があり、初めて真剣に聴いたのが「The Last Concert(1975年)」という次第。これも門外漢たる所以なのですが、しかし、このアルバムでのMilt Jacksonのヴィブラフォンには陽光の煌めきが潜んでいるようで、新鮮な驚きに満たされた記憶があります。
Jacksonの天才的なプレイに魅せられ、ヴィブラフォンの響きが好きになり、Gary BurtonやMike Mainieriのアルバムを聴くようになった方も多いのでは、、?
もちろん、MJQはクラシックの世界に精通したピアニスト・John Lewisの存在なしには語れないグループですが、Jacksonのインプロバイザーとしての魅力がMJQを偉大なジャズバンドたらしめたのだと、この4枚組を聴き再認識致しました。
誰もが指摘するように、MJQのサウンドは室内楽的であり、ジャズにしては上品すぎるような印象を受けますが、ある程度の年齢に達したリスナーの心にこれほど美しく響き渡る音楽もないと思います。そして、年齢を問わず、日々の仕事に疲れ切った夜などに聴けば、誰もが心癒されるはず。
この4CDの内容を記しますと、2枚のオリジナルアルバムが1枚のCDにまとめられた構成で、
CD1は、全21曲、約77分。Sonny Rollins名義でMJQのメンバーの他に、曲によってArt Blakey、Miles Davis(何とピアノをプレイ)、Kenny Drew などが参加した「Sonny Rollins with the Modern Jazz Quartet」、Ben WebsterとMJQ のコラボ「An Exceptional Encounter」が収録されています。共にテナーサックス奏者が主役であり、室内楽的というより躍動感溢れるセッションが楽しめると思います。
CD2は、全14曲、約75分。いよいよここから本来のMJQが登場します。彼らのジャズ界における地位を不動のものとし、また、Lewisの作曲能力が遺憾なく発揮された名盤「Django」、ドラマーがConnie Kayに替わっての初めてのアルバム「Concorde」を収録。
CD3は、全12曲、約73分。クラシカルで上品な彼らのサウンドをヴィジュアル化したようなジャケットが魅力の「Fontessa」、クラリネット奏者のJimmy Giuffreや、ギタリスト・Jim Hallなどのゲストを迎え入れた「Third Stream Music」を収録。尚、Third Stream Musicとは、Gunther Schullerが提唱したジャズとクラシックの融合を目指した音楽で、Lewisはその追求に生涯を捧げたようです。また、Giuffreもインプロヴィゼーションの追及に力を注いだミュージシャンであり、このアルバムには不思議な雰囲気が漂っているように感じられました。
CD4は、全12曲、約70分。Robert Wise監督、Harry Belafonte主演の映画のサントラ「Music from Odds Against Tomorrow」、テンポを速めた「Django」を含む、クラシカルな中にも躍動感を秘めた「Pyramid」を収録。
これらのアルバム全てが60年以上前の録音とは思えないほど音質はクリアで、ジャズとは何かを教えてくれそうな、とりわけJacksonのヴィブラフォンの輝きに耳を奪われる4枚組です。