第二次大戦中に日本軍(陸軍)の発注で作られた備前焼の手榴弾(ケース)になります。
火薬を詰める前に終戦を迎えたため、使用されていない安全品です。
戦後、乱雑に扱われたためか小さな欠けがありますが、ひび割れ等は見受けられず、比較的状態は良い方かと思われます。
底部に 10 の印があることから、藤田龍峰が製造したものと分かります。
備前焼手榴弾は、近年作られた模造品がよく見られますが、こちらは鉄釉様子や底部の離れ砂の付着、ケース全体の厚み、10の印の形状から、当時物と判断できます。
大きさは高さ8.2センチ、幅5.8センチ程度です。
そのまま置物として飾っても良いですが、一輪挿しや茶道の蓋置として使う場合もあるようです。
当時の資料としても参考になると思います。
古いものなりにスレや汚れ、焼成時のゆがみ等はあるものと思ってください。
その他、画像をよくご確認ください。