【サイズ】
胴径8cm
高さ13cm
口径3.5cm
高台5cm
【説明】
炎が描いた、としか言いようのない景色がある。鉄黒を地として、緋色の暈しが胴を大きく巡り、その縁に青灰と黄金の窯変が幾重にも重なって、光の加減によって刻々と表情を変える。まさしくハレーション(写真3枚目)——窯の中で起きた偶然と必然の交差点を、この一本の徳利が静かに封じている。そしてその緋の暈しは、胴の中央に向かって自然と円を結ぶ。始まりも終わりもなく、余白と色彩が互いを生かすその円相は、禅が言う「無」の完全性をそのまま火が焼き付けたかのようである。
胴は豊かに張り、首はすっと細く立ち上がって、全体の均衡が乱れない。轆轤目の残る肌は粗にして密、触れれば備前の土の力が指に伝わる。高台裏には啓の彫銘。箱書には「窯変徳利」と自筆で記され、共布・栞を完備する。備前の火が生んだ一期一会の景色は二度と再現されない。手に取るたびに異なる表情を見せるこの徳利は、使うほどに、また眺めるほどに、その深みを増していく。
【作家略歴】藤原 啓(ふじわら けい 1899〜1983)
岡山県備前市に生まれる。独学で備前焼の道に入り、土と火の対話を生涯の仕事とした。1970年、備前焼の技法により重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。窯変・緋襷・牡丹餅など備前の伝統的な焼成表現を極めながら、常に新たな火の景色を追い求めた。温厚篤実な人柄で同時代の陶芸家と広く交わり、古唐津復興に生涯を捧げた西岡小十とも深い親交で結ばれた——土への敬虔さ、火への信頼という共通の美意識が二人を引き合わせたのである。長男・藤原雄もまた人間国宝となり、備前焼の巨星として父子二代でその名を刻んだ。
他にも多数出品しております。【風】【水石】で検索していただけたらまとめて出てきますので、ご検討ください。
【備考】
■水石に関して
天然うぶの場合は明記いたします。
職人によるサンドブラスト加工、底切りの場合は明記せず、写真も掲載いたしません。底の状態確認に関するご質問への回答は致しかねますので、あらかじめご了承ください。
■お届け方法について
ご入金確認後、3営業日以内に発送いたします。
基本的にはゆうパックにて発送いたしますが、規格サイズ外の商品につきましては、クロネコヤマト(ヤマト便)またはらくらく家財宅急便での発送となります。
■送料について
商品により送料が異なります。また、実際の発送の際に送料が前後することがありますので、ご了承ください。
基本的にはゆうパックでの発送となり、送料は配送会社規定の料金に準じます。
複数商品の同梱をご希望の場合は、事前にお知らせください。折り返し送料をご案内いたします。
■返品について
当方に原因のある場合は、当方費用負担にて返金対応いたします。
商品到着後一週間以内にご連絡ください。
「イメージと異なる」など、お客様の主観による理由での返品はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。