数ある埋もれた90sポストパンク系の中でも群を抜く個性と言えば良いのか、どこぞのバンドに似ているなんて形容が不可能なほどなのに、演奏自体は意外に正攻法を基軸としたロックバンドとしての鍛錬を感じさせ、これをいかに崩しながら個性として確立していったのかというのが良く解る内容。とはいえ作品自体は本作を含めてたったの2枚のCDアルバムと、本作から抜粋されたプロモ用カセットテープのみだったという飛沫のような存在で、よほどのポストパンク系のコレクターでないと知っている人は少ないというほどにマニアック。で、本作はそのうちの唯一のオリジナルアルバムとして存在するもので、リリースはノイズ系マイナーレーベルのX-ORから94年にリリースされていた、現在ではけっこうな入手困難盤。内容はといえば、冒頭から弓弾きと思われるチェロっぽい響きのノイジーなギターの連射フレーズで勢いよく滑り出し、これに乗っかっていくハードコアパンク調のベースとドラムスで上手く決まった格好良い1曲目からして期待値はマックス。さらに楽曲は展開し始めて王道ポストパンク路線のギターリフとヴォーカルが乗ったあたりでは楽曲は崩れはじめ、ティムホジキンソンのThe Workを彷彿とせたり、或いは北欧のキャプテンビーフハートフォロワーとして究極のアルバムを残しているkraldjursanstaltenに近似値があったりするのがもう、格好良いなんてもんじゃないほど。というわけで総体的に言ってCuneiform系というよりは米国のSkin Graft系といった方が上手く収まるかもしれない怪作。因みに参加メンバーはこのレーベルの運営者で、本来は音響派ノイズ作家としてのほうが知名度があるゲルトヤンプリンス(ドラムス、ヴォーカル,接触不良ノイズ)、全く無名の米国人演奏者、デイヴィッドドラム(ギター、ヴォーカル)、こちらも無名のカールベウクマン(ベース、ヴォーカル)による布陣。
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