ライジングサンはクリスタルライムフロッグと同じく、2000年代中期にカスタムカラーの1つとして登場したクリアベースカラー。
ポップXやプロップダーター80などのトップウォータープラグのみに採用され、ボディ全体がほぼ無色透明という特殊な配色と
なっている。メガバスのカラーラインナップの中でもここまで発色を抑えたカラーリングは珍しく人気も高かったが、メガバスの
カラーコンセプトからは逸脱した存在だった事もあり、短期間で生産が終了した貴重なカラーである。なお、朝日を意味する
ライジングサンというネーミングとは裏腹に、このカラーの強みを最大限に引き出せるタイミングは日が高く昇り切った晴天の
ハイライト時。太陽光を透過したクリアボディはルアーが魚に与える違和感を極限まで希薄化させ、リアルさを追求した
ナチュラルカラーさえも見切ってしまうスレきったバスにも口を使わせる魔力を秘めている。最小限のアピール要素となる背中の
淡いクリアチャートにはアングラー側からの視認性を高める効果もあり、タフなクリアレイクにおけるサイトフィッシングにも
有効なカラーリングと言えるだろう。ちなみに発売後まもなくテールにオレンジスポットを追加したライジングサンⅡという
バージョンにマイナーチェンジした経緯から、今回ご紹介する初代ライジングサンは流通量が少なく存在そのものが希少なカラーである。
当時このカラーを入手できなかったコアなファンにとっては嬉しい復刻となるだろう。