◆三村竹清・石井研堂ほか(寄稿)『集古』昭和17年・第1号「山中共古遺稿・共古翁忘れ残り/小野湖山幽囚一件の尺牘」、集古会、昭和17年1月、菊判、全9丁(18頁)、一冊.
◆三村竹清・林和樹ら好古趣味の趣味家や研究者らが集った集古会の会誌『集古』の一冊.幕末の旧幕臣で、幕府時代は広敷番の御家人として14代将軍・徳川家茂の御台所の和宮に仕え、明治時代以後はメソジスト教会の牧師として、また柳田國男らと親交を深めて土俗学・民俗学の研究者として活躍した山中共古が自身の半生を記した自伝の遺稿「共古斎忘れ残り」や、漢詩人としても知られた志士の小野湖山が幕末に尊攘派として幽囚されていた最中に記した書状の紹介(石井研堂の執筆)などを掲載.山中共古の生涯を通して、旧幕臣の明治・大正時代史、黎明期の考古学・好古学の歴史をたどる貴重史料.