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井村造のカップ&ソーサーとなります。
井村彦次郎は、明治時代に横浜で活躍した陶磁器商人で、瀬戸から取り寄せた素地に絵付けを施し、海外輸出を行いました。彼の工場は職工200名、画工30余名を抱える規模となり、明治14年(1881)の内国勧業博覧会で彩画磁器有巧賞を受賞し、明治37年(1904)のセントルイス万国博覧会では金賞を獲得しました。彼の作品は華麗な絵付けが特徴で、欧米市場で高く評価されました。横浜の陶磁器産業の発展に貢献し、異国情緒あふれるデザインを生み出しました。
今回の作品はまるで可憐な花びらのように優美に波打つ縁取りを持つ器体に、息をのむほど精緻な絵付けが施された、大変上質なものとなっています。手に取った瞬間に感じる、職人の息遣いが聞こえてくるような丁寧な筆致——このような精密な仕事には、まさに感嘆のひと言に尽きます。
花々はピンクやブルーの淡い色彩で柔らかに表現され、色の重なりとにじみが極めて繊細で、静かな気品を漂わせています。写真ではお伝えしきれないのが惜しまれますが、穂先には白釉が小さく盛られており、そっと指でなぞると、その立体的な造形に心を奪われます。
また、描かれた鳥の羽根には濃淡を巧みに活かした茶色が用いられ、光と影を織りなすように陰影が表現されており、まるで絵画の中から羽ばたこうとしているかのようです。
芸術性と実用性が美しく融合した本作は、見る者の心に静かな感動を呼び起こすかと思います。気品ある空間に、穏やかな彩りを添える作品としてぜひお迎えいただけましたら幸いです。
非常にきれいな一品となっていますので観賞やコレクション用に是非いかがでしょうか?
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経年による擦れなどは多少あります。カップに補修跡と2cmのひびが2本と底部に1か所の欠けがあります(画像6~8枚目)。ソーサー裏に5mmのひびが2本あります(画像9,10枚目)。写真の白い箇所は塗料の剥がれではなく、ライトの反射となります。
カップ:高さ6.0cm×口径8.2cm
ソーサー:高さ2.4cm×幅13.9cm
プレート:高さ2.1cm×幅18.9cm
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私は自身でアンティーク商品を集めつつ、買い替えも兼ねてヤフオクへ出品しております。
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