ケンウッドのLシリーズ最後のプリメインアンプ、L-A1です。
本体、リモコン、取説、正箱のセットです。
元々ワンオーナー品を昨年入手しました。
当方、ケンウッドサービスでホームオーディオのサービスマンをやっていました。入社後にこのモデルが出て、憧れのモデルでした。憧れのアンプを入手でき、嬉しい思いで各種フルメンテナンスを行い、1年超、オーディオラックに入れ長期エージングテスト兼ねて、大事に使ってきました。
<実施メンテナンス内容>
・入力セレクターが任意の箇所に定まらない症状になる恐れがあるため、分解による接点清掃を行いコンタクトグリース塗布して保護
・音声ラインに挿入されたオーディオ用電解コンデンサが経年で劣化し液漏れを必ず起こします。音質が間違いなく劣化します。同等レベルのオーディオ用電解コンデンサ(東信工業製)に交換。なお、音質変化を与えないため、闇雲に全てのコンデンサを変えたりはしません。今回も必要最小限としております。(他のコンデンサも、コンデンサテスタにて容量/ESRを確認済み)
・出力リレーが経年とともに接点抵抗が上昇し、こちらも音質劣化になります。接点が真っ黒でしたので、接点研磨し清掃。その後1年超経過し、出品前に再度分解し接点確認したところ経時変化なしの接点抵抗ゼロΩを確認。念の為、お譲りすることを前提に再度接点クリーニング。
・経年とともにSP端子の樹脂が割れやすい傾向です。新品のSP端子に4つとも交換しました。背面のSP端子接続用ケーブルには、専用のハンダゴテを使用し十分な熱を与え接合しています。
・半田割れ修正
・フロントパネルを全分解し、中性洗剤で長年の汚れを落としています。天板、背面も非常に綺麗です。
・アルミの無垢材のノブも中性洗剤で綺麗に汚れを落としています。
・RCA端子のブラシによる研磨清掃を行っております。長年使用における、未接続端子の白サビもない状況で綺麗です。
肝心のメインボリュームは、経年で劣化しガリやギャングエラーが増大します。前オーナーで比較的直近に、ケンウッドサービスにメンテを出し、ボリュームを交換しております。当方でも、ボリュームを取り出し、単体でのガリ及びギャングエラーの特性検査を測定器を使用し行い、異常ないことを確認しております。(ガリがあれば分解清掃できますが、状態が良いので分解せずにそのまま使用)本体に組み込み、常用の9時あたりの位置、小音時の7時過ぎあたりの位置での出音左右レベル差を計測しましたがドンピシャです。
外観については、フロントパネルに若干の極小傷があります。ただ、ラックに入れてしまえば全くわからない程度で、近くでよく見ないと分からないです。
サイドウッドは、このシリーズによくあるクリアコートが割れる症状はほとんどありません。(出品時)美観を維持しております。ベース板と化粧突板の端っこの捲れも少しありましたが、木工ボンドで止まっております。(捲れを放置するとクリア剤の割れになりますので)リモコンも問題なく動作します。タバコ臭やペット臭もありません。
残念ながら機器整理で手放すことになりました。大事に使ってただける方にお譲りできたらと思います。なお、基本は中古品なので、新品時の品質をお求めの方はご遠慮ください。中古のため、NCNRでお願いします。
梱包サイズは150サイズで30kgを超えるため、佐川飛脚便での発送になります。お近くであれば、輸送事故回避のため直接のお渡しも可能です。
高額商品のため、ご落札から48時間以内に代金をお支払いいただける方に限定させていただきます。