美しい ジャワ更紗 インドネシア スマトラ島 ジャンビ 19c末〜20c初 検 バティック 古布 茶道 帛紗 仕覆 風呂敷 古裂 酒器 茶道具 更紗の落札結果

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　高温多湿のインドネシアでは、100年以上も前の古布は、残りにくいものです。特にバティックは生地が薄く、日常着用したものですから傷み易く、この状態の一枚布は貴重です。良い時代に選別して蒐集していた布で、後に述べる理由で、レアなタイプのバティックです。こちらも今では、なかなか出会えない布でしょう。
　これは、インドネシアスマトラ島中部のジャンビ地方のバティックで、19世紀末〜20世紀のごく初頭にかけての古布であることを100%保証します。
　大きさは約216㎝×88㎝、天然染料で染められ、チャンチンを用いた手描きによる「ろうけつ更紗」です。画像は、実物より明るく写ってしまいますが、実際はもっと色に深みがあり、海老茶の暗色を基調とする色彩がとても美しい布です。この深く美しい天然染料の色合いは、時代の下る布には、出ないものです。
　こちらは、これまでに出品したことのあるジャンビのバティックとは違い、初めて出てきたレアなタイプです。それは、このバティックは、スマトラ島の敬虔なイスラム教徒のために作られた布であるためです。同手のバティックが、16年前に開催された展覧会図録（10枚目参考画像参照）に掲載されています。展示されたのは、3000点以上のコレクションから厳選されたバティックであると書かれています。図録の布と同様、9枚目画像の黄緑色囲んだ両端部分に、アラビア文字が描かれています。私は解読できませんが、おそらくイスラムの聖句やコーランの一節なのでしょう。ジャンビの古布はあっても、このようなバティックは、非常に数少ないものです。
　この布は、以下の傷みや補修があるものの、鑑賞を妨げる大きなものではなく、この時代のバティックとしては、状態は良い方かと思います。まず、中央やや上の右側に傷みと補修があります。その部分のアップ画像、8枚目画像をご覧ください。3枚目の2分割画像や1枚目の全体画像でもご確認願います。次に、左上の隅に2箇所破れを補修された部分があります。9枚目画像部分ですが、非常に上手な神技のような補修で一見したところでは分かりません。この他に、小穴や汚れがあります。傷みや補修も時代を経た布の証と捉え、古布にご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。
　整理のため出品しますが、今ではなかなか出会えないバティックですので、大変リーズナブルかと思います。大切にしてくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。

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