本機の回路について、半世紀前に遡る。マランツM7、McIntoshのC-22やAudio ResearchのSP-10、JadisJP-80など幾つの上位機種が発売されるようになった時期であった。これら機種のプリアンプ回路は3段増幅で3段目にカソードフォローにすることが主流であった、増幅率の確保や出力インピーダンスの問題を上手く解決することができたが、高周波領域でピークができやすく、容量負荷時などで発振しやすい。その背景に和田茂という方がラジオ技術69年2月号にこれらの「主流的」な回路と違う動作方式のSRPP型プリアンプ回路を投稿した。その結果、ダイナミック、高域、そうして解像度は非常に優れているためすぐに人気を集め始めた。その後一躍に有名になり、現在も世界のオーディオアマチュアによって好まれている。
本機の特徴:
和田茂氏回路に基づいて制作。6球式の初期モデルはたくさん好評を頂いております!トランスの負担を減らすため整流管を1本減らしより動作が安定した6Z5Pに変えました。
初段増幅部が電源トランス及び電源部から遠く離れていることによってトランスの電磁誘導ハムやを避けている。
コンパクトでありながら、3組の入力を装備している。
点火方式は昔から拘れられている交流点火で、音声を生々しく再現している。
仕様:
●電源電圧:AC100/110V
●使用真空管:6Z5P*1、12AX7系*2、12AU7系*2
●S/N比:94dB
●回路タイプ:シングル
●再生周波数:12Hz~50kHz(-0.5dB)
●入力感度: 400mV
●出力電圧:2V(RMS THD<0.03%)
●出力インピーダンス:600Ω
●サイズ(mm):約320W×170D×150H(最高部)
●重量(kg):約4KG
●端子:RCAプラグ信号入力×6(3段切替可能)、出力端子×2
●シャーシ材質:鉄板 塗装色:チャコール
*同梱物:
真空管アンプ本体
真空管セット
裏蓋(装着済み)
ゴム足(装着済み)
電源ケーブル
*プリアンプ(前置増幅器)ですので、単体でスピーカーを鳴らせません。*フォノイコライザー機能がついておりません。
*手作り品であるため、若干汚れ、小傷がございます。
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