あらすじ:あなたはいったい誰……?
どこから来た……?
病院の霊安室前。
室内には交通事故で死んだ、ある男女の遺体が安置されている。
知らせを聞いて駆けつけた境田健吾は霊安室の前で茫然自失……。
死んだ女は境田の姪で、死んだ男は境田と仕事上の関わりがあったカメラマン。
二人は結婚を目前に控えていた。
ところがその場に、天涯孤独であったはずの死んだ男の姉だと名乗る女が現れ、
霊安室での「あること」をきっかけに、死んだカメラマンの「素性」は大きく揺らぎ始める……。
そして、その不可解さを助長するかのように、霊安室のドアの下から「水」が染み出してくる。
しかしその水は、境田にも男の姉だと名乗る女にも、誰にも認知されない……。
赤坂レッドシアターで、約1トンもの本水を使用。
舞台上に満ちていく「水」が意味するものは果たして何なのか──?
「私が私であることの証明とは何か」という問いをスリリングに、
サスペンスフルに描く衝撃の問題作、17年ぶりに登場。