古美術工芸雑誌 「目の眼」 平成20年発行
特集 日本刀をみる 再刃の見分け方 田野辺道宏著、約20頁
再刃(焼直し)を見分ける十二のポイント
再刃によく見られる微候
1.反りがあまりにも深くつき過ぎて反っくり返るような異常な反り格好を示す
2.茎の色が乾いて光沢がなくかさついていて青紫色や赤茶色をおびる
3.刃文の作風や出来の位が、茎にある銘字の刀工と懸離れている
4.大きく磨上っていて銘字が茎先に残っている状態であるのに、区のところより焼きが出発していたり、区際より映りが斜めに出ているもの
5.生ぶ茎のもので、区より水影が出るもの
6.かたくてつよい棟焼のあるもの
7.地肌や刃中にぎらつく縮れたような地景・金筋が夥しく入るもの
8.古備前物・一文字派・長船派・古青江・青江・古伯耆物など本来、地斑映りや乱れ映りや段映りなどを特色とする刀工の作で映りを見て取れないもの
9. 焼落し
10.焼刃が染みるもの(元より先まで全体的にそうなるもの・腰元のみとか部分的にそうなるもの)と、地に強烈な沸映りの立つもの
11.身幅・姿態と焼幅りバランス
12.金象嵌について
上記以外にも、「千代鶴是秀の刃物についての記事」、「伝えられたもののぶの心 静嘉堂の名刀」や古美術に関する記事も掲載されています。
商品のサイズは、約(縦 21cm、横 15cm)です。
<商品の状態>
15年前発行の古い本としてはまあまあの状態だと思います。
古本ですので、経年の劣化はご理解いただければ幸いです。
古本ですので、ノークレーム、ノーリターンでお願い申しあげます。