御存知!通受け名手陣多数参加 Phil Collins/Ted Templeman & Lenny Waronkerプロデュース作 八十年代中期の意欲作「Behind the Sun」
本国リマスター版 国内盤未開封新品でございます。
本国リマスターで古いものではございますが、良心的な音質となっております。
そもそもアナログ盤にせよ、CDにせよ、ハイレゾにせよ、SACDにせよ、一番重要なのはマスターテープの再現でございます。
アナログ盤再評価もあり、現在では故George Marino等のアナログ~ディジタル機器に精通、
巧みに使いこなした名マスタリング・エンジニアが手掛けた過去のアナログ盤が「一番上手くマスターテープの再現を行っていたのではなかろうか?」との評価もあり、
過去のアナログ盤が高値で取引されるここ昨今でございます。
但し、こちらにはスクラッチノイズがございませんが....................................................
またこちらはアナログ盤時代にリリースされた作品ではございますが、CDの登場があり、作品の長編化が図られつつある時代でございます。
アナログ盤の限界は40~50分と言われておりますが、こちらは(若干ですが)それを超えるもの。
何をか言わんや、でございますが..............................
内容は言わずもがな。
ラインアップは案外通受け名手揃い(後者は豪華でございますが....................................)。
Phil Collins制作:
Eric Clapton(Vo、G、G-Syn(!!))、故Donald”Duck”Dan(B、ex-Booker T & The MG's、Albert King、Otis Redding、The Blue Brothers他Steve Cropper絡み)、
Chris Stainton(Key、ex-Joe Cocker、Greese Band)、Jamie Oldaker(Ds)、Phil Collins(Ds、B-Vo、Syn、Per Genesis、Brand X)、Ray Cooper(Per)他となります。
Ted Templeman & Lenny Waronker制作:
Eric Clapton(Vo、G)、Nathan East(B、Vo David Benoit、Neil Larsen、Phil Collins他、後にFourplay)、御存知!TotoのSteve Lukather(Rhythm G)&故Jeff Porcaro(Ds)、Greg Phillingaines(Key、後にToto)、
Michael Omatian(Syn、Christopher Cross等のプロデュースでも御馴染み)、John Robinson(Ds、David Benoit等)、Linsey Backingham(Rhythm G、ex-Fleetwood Mac)、
James Newton Haward(Syn)、Lenny Castro(Per)他 となります。
前作が思う程のセールスが挙げられなかった事があり、(配給レコード会社の意向を含め)ビジネス面の問題が見え隠れする感のある作品ではございます....................................
Genesisのみならずソロも大成功、フットワークの軽い売れっ子ミュージシャンでもある友人Phil Collinsに制作を依頼、という事がミソでございます。
時代は八十年代真っ只中。ディジタル音全盛の時代でございます。
Genesisの元同僚Peter Gabrielの3rd制作参加の際にPhil CollinsがエンジニアHugh Padghamと共に創り上げた音響システム”ゲートリヴァーヴ”が非常に注目を浴び、
更にはポピュラー路線に音楽性が変貌したGenesisや自身のソロ等々での大成功。
前作の不振もあり、八十年代における音造りや音楽性を模索していたEric Claptonがそれに注目、自己の音楽性に取り入れようとした感がございます。
Phil Collins制作が基という事もありEric Claptonの音楽性の中でのポピュラー面を非常に強調した音楽性、随分と垢抜けた感がございます。
音楽性が結構幅広いもので、Eric Clapton作品群の中では一・二を争うポピュラー感。
非常にポピュラーでメロディ重視な感のある楽曲が揃う事が特徴でございます。
但し、質は高いものの幾分音楽性が混乱気味(......南国音楽路線もございます)、時代性もあり八十年代特有のシンセ系楽器の多用が目立ちます。
自身のブルーズ路線の楽曲が浮き気味という所が玉に瑕でございます。
配給レコード会社はPhil Collins制作の出来に若干不満を抱いていた模様。
Jerry Lynn Williams提供曲の録音を提案、レコード会社絡みの名プロデューサーTed Templeman等に追加制作を依頼。
よりポピュラー路線の三曲を制作の感がございます。
正直、八十年代という洗練された音楽性の時代にブルーズ/ロック路線では特徴の(良い意味での)ダレさ加減が仇となるものでございます。
この三曲の追加が良いアクセントとなり、アルバムの音楽性を引き締めるものとなっております。
但し、ポピュラー面や八十年代の音楽性としては非常に高品質で好作品であるものの、従来の路線から見ればあざとさが感じられるもの。
質は非常に高いものの、八十年代と自身の音楽性の狭間で音楽性の模索に苦悩した感が感じられるものでもございます。
シングルヒットもあり、セールス的には好調であった模様。
次作もPhil Collins制作を決断。今作の成功が更なる混乱を齎す事となった感がございます..................................................
混乱期とも言われた八十年代ではございますが、(それを絶ち切った)後の大傑作”Journeyman”と比較すると賛否両論あるものの、良心的な感がございます。
かの”ゲートリヴァーヴ”という八十年代に一世を風靡した音響制作ではございますが、エンジニアHugh PadghamではないミュージシャンPhil Collins制作。
精密感のあるHugh Padghamの制作に比べ、非常にロック的で躍動感があり、Phil Collinsの性格が出た感のある音造りや音楽性(大雑把とも言えますか..........)ではございますが、
八十年代の音響面も含めての代表作の感がございます...............
この機会に是非。