1900年代初、中期のオールドバイオリンを適切に修復した物です。主な修理を施した点について以下に説明します。表板は一体成形のバスバーが付いていましたが、程度が余りよくない為新たに製作して接着してあります。また、裏板は一枚板ですが、魂柱の当たる部分がかなり傷んでいたのと、亀裂が入っていたので、魂柱パッチと亀裂の補強パッチを追加しました。また、長い年月でネック下がりが起こっていた為、ネックの高さ調整を行い、プロジェクションを27mmに合わせてあります。また、魂柱と駒は新規に製作しました。音質は大きめで、少し乾いた音がします。弾きやすいので初心者の方にもピッタリだと思います。ニスはかなりしっかり残っているので、変わった茶系の色と相まってとても綺麗なバイオリンです。特に裏板は一枚板なので綺麗な光沢を持っています。