参考の実物は昭和十六年の夏襦袢、昭和十六年の防暑略衣や昭和十七年の防暑襦袴下等となります。厚さにつきましては後期になればなるほど生地が薄手になる傾向があります。手元の昭和二十年の防暑袴下には手ぬぐいのような厚さのものもありますが、より初期のものはある程度の厚みのあるものとなります。生地規定の糸数や重量等のデータをもとにより初期と思われた品質を再現いたしました。野戦での使用にもすぐに破損したりいたしません。
色合いは独特な灰緑色の帯びた茶色を再現しております。光の下でよく見ますと、少し青銅砲に見る緑のような感じもいたします。【曖昧なたとえかもしれませんが。】一見実物と間違えるほどの風合いと思います。テカテカいたしません。
表襟の生地は仕様通り、夏衣シリーズの「茶褐雲斎」の精密再現品を使用しております。
属品:
通気孔の補強用に規定を基準に開発したチャカツテップ(ホソハバ)を使用しております。【九八式夏衣等にも使用しております。】クツヒモノヨウナモノではありません。規格品質忠実です。
略衣ボタンは当方オリジナルの精密再現品となります。前明は規格通りの○○ミリチャカツ大ボタン【〇号】となります。雨蓋及び両脇通気孔のボタンは仕様書通りの○○ミリチャカツカクボタン【○号】の再現品となります。規格は極力実物通りに再現しており、全部現代規格の中国製15ミリボタ等ではございません。使い分けも規定に従っております。