モールドウレタンで形作ったパネルに極上のレザーを纏わせてジッパーで連結させた建築的なアプローチでデザイン史に燦々と輝くレザーアームチェア。Cassina ixcより。
デザイナーはイタリアの巨匠マリオ・ベリーニ。誰も思いつかない人為的で構造的なアプローチから名品の多くを生み出した、デザイン界の伝説の一角。
上質なレザー張りのミニマムなボディは、どことなくクラシカルで重厚な佇まいを生んでいて、モダンでクラシカル、ラグジュアリーな一脚としてあらゆるクリエイションに利用されています。
ブレークチェアは、「休息」と名付けられたその名の通り、フェザーパッティングのふんわりとしたクッションの座面と、Cassinaの誇る極上のやわらかな質感のレザーでくるりとまいた肌触りのよいボディに加え、モールドウレタンで構成したフレームは程よいしなりを生んでいて秀逸。
全3パーツからなるフレームを連結させる上で問題となった体重に耐えうる構造を、との問題に対し、ジッパー連結というユニークな回答を出したのはベリーニならではの柔軟な回答ですが、これによりほつれや破損の心配のない強靭な構造を適えることができており、デザインにおけるリーディングケースとしても重要な逸品。
極上の座り心地を生むためのこうした構造的アプローチの甲斐あって重量は通常のチェアに比べて重くなっており、これを解決するためにプロダクト内側にキャスターを仕込んで、スムーズなチェアの出し入れを実現しているあたりも流石の一言。
やわらかな座り心地もさることながら、ドラマや映画やクリエイティブシーンに多用されてきた独特のミニマムな形状は、インテリアに落ち着きと確信を与えてくれる上品な佇まいを生んでいます。
ダイニングチェアやデスクチェアとして、またはラウンジチェアとしても使えるマルチパーパスなデザインも魅力の逸品、インテリアを下支えするラグジュアリーテイストの一脚としてご検討ください。
状態も良好なコンディション、モールドウレタンのしなりによる若干のクランクや破れがアームにある程度、座面に些細なしみ等ありますが、まだまだ安心してお使いいただけるコンディションです。