バレエ「スパルタクス」は、古代ローマ帝国に反旗を翻した奴隷剣闘士スパルタクスの生涯を描いたハチャトゥリアンの傑作バレエ。奴隷剣闘士スパルタカスの愛と裏切り、自由のための闘いを描いた壮大なストーリーで、映画「グラディエイター(剣闘士)」でもお馴染みです。
バレエ「スパルタクス」は、たっぷり3時間はかかる大作なので、一般的にその音楽が抜粋や組曲で親しまれています。
このアルバムは、1977年ボリショイ劇場におけるユーリ・グリゴローヴィチ振付けによるバレエ「スパルタクス」を収録。逞しいヒーローと迫力ある男性群舞に圧倒されます。
また、バレエ指揮者として名高いジュライチスの演奏は、きわめてバレエ的で、ボリショイ劇場管弦楽団の演奏がまたパワフルで強烈。
ハチャトゥリアンらしい金管と打楽器のワイルドな活躍ぶりもエネルギッシュで面白く、爆裂好きな方も十分に満足させてくれます。
また本場らしい華やかな音色はうっとりするほどロマンチックであり、悲喜こもごもの表情も細部までしっかり味つけされた壮大で豪華絢爛な舞台です。