■作家・作品詳細
河越虎之進 (かわごえ とらのしん) 号、丘庵。
1891～1989年
洋画家。
中信美術会・日本山岳画協会会員。
黒田清輝、藤島武二、和田英作、岡田三郎助などに師事。
外光主義は、その手堅く伝統的な手法とともに、
長い制作活動の基軸となる。
持病による湯治の為、疎開をきっかけに信州の風土を描き続け、
ほぼ1世紀を生きた。
略歴
1891年 長野県南安曇郡梓村花見（けみ）（現松本市）に
代々続く庄屋の長男として生まれる。
松本中学校（現長野県松本深志高校）に入学、
美術教師武井真澄と出会い、卒業後、武井の母校である
東京美術学校（現東京芸術大学）に学ぶ、
黒田清輝、藤島武二、和田英作、岡田三郎助などに師事。
明治の新進たちがもたらした外光主義は、
その手堅く伝統的な手法とともに、虎之進の長い制作活動の
基軸となる。
1910年 旧家を守るため、中学在学中19歳で結婚。
1920年 花見の家をたたみ妻とも離婚、画業への専業を決意。
1921年 再婚し小田原にアトリエを構え画業のスタートをきる。
1927年 第8回帝展に入選、翌年の帝展も連続入選、
その他、数々の展覧会に入選、意欲的な制作を続け
新進作家として注目をあつめる。
1931年 重度の右足関節炎を発病、歩行を失い病臥生活を送る。
1930年 早稲田第一高等学院講師。
この頃より得た教師の職を失い、娘の死・母の死と相次ぐ
肉親との別れのなかで、心はいつしか若き日に去った
故郷の山々に向けられる。
1940年 日本山岳画協会会員。
1946年 主治医に湯治をすすめられたのをきっかけに信州「崖の湯」に
家族共々疎開、自ら設計した住まい「丘隅庵（きゅうぐうあん）」を建てる。
戦後、長野県美術展や中信美術展に無鑑査出品。
1958年から「丘庵」の号を使う。
湯治により次第に歩行を取り戻し堰を切ったように
気迫のこもる作品を生み出していく。
自然と対峙しながら自らをそのなかに同化させ、
「あるがままに描く」を実践していく。
中信美術会・日本山岳画協会など生涯を通じてかかわった
団体を除き、いわゆる画壇のグループには属さず、
東京や大阪での個展で作品を発表。
中央画壇に復帰することは無かった。
信州の風土を描き続け、ほぼ1世紀を生きた。
1989年 長野県松本市にて逝去。
主な収蔵先
松本市美術館、松本市梓川アカデミア館、など。
★作品タイトル「梅雨あけ」
制作：1978年作品
作家最晩年期の作品。
場所はおそらく信州かと推察致しますが、
長く続いた雨から解放され、未だ少し雲が残るが
見上げると青空が広がっています。
地平線を低くし空を全面に描いた素晴らしい作品です。
☆本作品は真作を保証致します。
万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。
その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
存命作家の場合は作家本人より、
物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。
■サイズ・コンディション、その他
サイズ
作品 60.5cm×45.5cm P12
額縁 78cm×62cm
コンディション
作品は一部絵の具の剥落有ります。
鑑賞を大きく損なう程では有りませんがご承知起き下さい。
額縁は小傷スレ、経年感有ります。
その他
作品面に作家直筆サイン有り (薄くかすれています)
カンヴァス裏側に直筆サイン、タイトル、制作年有り
見出し掲載欄の「商品の状態」は、作品の評価としますので、 額縁の状態は別途コンディションにて参照下さい。
基本的に額縁は無価値とお考え願います。
尚、額縁や作品の主観による評価の双方の差異はご容赦願います。
☆☆真作と模写の表記☆☆
【真作】
真作保証できる作品を真作と表記致します。
作者自身、又は著作権者等で作成した
リトグラフ、木版画などの版画作品も対象です。
【模写】
真贋の判断ができない場合、又は作者不詳の作品は
模写と表記致します。
上記何れにも該当しない場合、真作と模写の表記は致しません。
(複製画、オフセット、ポスターなど)
尚、万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。
その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。
存命作家の場合は作家本人より、
物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。
☆☆額装取付け(シートのみの出品分など)、取替え(現状額縁の交換)☆☆
全ての出品作品に於いてご相談致します。
お気軽にお尋ね下さい。
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