Robert Glasper Experiment
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こういうアルバムが売れているというのは嬉しい限り。
ロバート・グラスパーとしてもまさに狙い通りと言ったところ。
ジャズファンだけではあまりにも聴く人の範囲が狭すぎるため、もっと幅広いリスナーに
聴いて欲しい(自分を知ってもらいたい)というのが彼の今回狙いだったようですが
ただ売れることだけを狙ったのではなく、ゲストも自分の昔から付き合いのある仲間が
ほとんどで、やりたいことを一緒に気軽にセッションをやってみたというところらしいです。
そのおかげでロバート・グラスパーを知らない自分は見事に彼の策略通りというとあれですが、
このアルバムを知ることになったわけでその意味では彼に感謝です。
まずやはりエリカ・バドゥ参加の(2)これに思わずやられました。
次の(3)はこれまたお気に入りシンガーでもるレイラ・ハサウェイによるシャーデーのカバー曲。
オリジナルを持っていながら、その原曲との違いにシャーデーの曲であることに気づいてませんでした(笑)。
ここまでアレンジ変えてくると、もはや別の曲と言っていいほどジャジーで見事。
個人的にはミュージック・ソウルチャイルド参加の(7)がお気に入り。個人的ハイライトです。
ミント・コンディションのストークリー参加の(9)はちょっとロック的アレンジが入ってますがこれはイマイチかな?
そしてザ・ルーツなどにも客演でおなじみモス・デフによるタイトル曲など聴き所は実に多い。
全12曲中ゲストが参加したのが(12)を除く全てという状況。
今の時代でもこういう聴き応えのある傑作が出るとは、世の中まだまだ捨てたものじゃないなと。
ただロバート・グラスパーが主役というより豪華ゲストが参加した企画アルバム(コンピレーション)って感じで
ここでのロバートの立場はピアノは弾いてますが、クインシー・ジョーンズのアルバムみたいな感じかもしれません。
参加しているゲストからいうと、これはR&Bやヒップホップリスナー向けのアルバムですね。
実際ロバートグラスパー自身過去にもQ-Tipなどヒップホップ関係のアーティストとの交流があり
自身もQ-Tipや故J.ディラ、ピート・ロック プレミアなどのいわゆる「ジャジー」なヒップホップが好きだそうですから
これらの日本でも人気の高いヒップホップのプロデューサーの作品が好きな人も必聴ですね。