商品のご説明
◆民芸家具をイメージし、金具を使用した刀箱を制作しました。
◆本品は総桐製で自然環境の調湿作用に逆らわないように無塗装です。
桐材の特徴や調質作用については下欄に掲載して御座います。
(湿度の度合いで材が伸縮しますが、これが自然作用で、大切なものを湿気から守っている証しです。)
◆サイズは全て約寸(内法長さ約115cm奥行き40cm蓋含み高さ16cm)で、刀箱の隙間なく刀枕を配置して究極 の収納量を実現しました。
◆完全な2段彫りで高さを変えた枕を採用し隙間を最大限に利用し、さらに1段用を増やし、写真10枚目の様に3段
架けに脇差等をコンパクトに 12振り収納が可能で、最大架け幅は33mmです。
9枚目の写真の様に枕をずらせば半太刀の収納も可能です。
白鞘はゆったりと、拵えは少々窮屈なようですが鍔をずらせれば刀8振り脇差4振り架けられ、下の脇差の出し入
れにも上の刀を取り出せば下の脇差は簡単に取り出すことが出来ます。
枕には鞘に傷つけないよう全面紫色のフエルトを貼り付けしております。
◆拵えの場合鍔と鞘の干渉をなくす様、刀架け枕の柄側の高さを高くしており、
発送時には枕を柄側高い枕、小枕2個、鞘尻側に低い枕、の順に箱に向かって右側にまとめて並べておりますが、
ご都合に合わせて移動ください。
◆箱蓋式では奥行きが大きくなると蓋の扱いが大変難しく、丁番式上げ下げ蓋は開け閉めにストレスなく本当
に楽で使ってこそ実感頂けるかと思います。
◆錠はシリンダーカムロックを採用 鍵は2個付きです。
◆桐板は総桐で側面箱と蓋共に20mm底と天板15mm材を使用しております。
◆箱下には大きく換気彫りを施し、換気することによって湿気を防ぎカビの発生を緩和出来るよう上げ底に し、
持ち運ぶ際には手掛けとして大きめにしておりますので楽に持ち運びできるかと思います。
◆桐無垢材使用ですので小さな節目や埋めも御座います。
◆一箱ずつ全てが手造り製作しておりますが、見落とした僅かな傷がある場合もございますのでご理解の上ご入札
の程よろしくお願いいたします。
◆発送は大型荷物のヤマト宅配便200サイズでお送りいたします。
桐材の呼吸作用(桐たんすホームページより抜粋)
近年の家具はウレタンなどの樹脂塗装で 表面を保護する塗装が多いですが、材料の表面に樹脂の膜を作る塗装は、見た目がとてもきれいで、汚れも付きにくくお手入れも簡単といい事づくめのようなですが、これを桐たんすに塗装したらどうでしょうか?
大変残念ですが、桐たんすは台無しになります。桐たんすは呼吸する家具です。
桐たんすのもっとも特徴的な利点として調湿作用がありますが、この調湿作用こそが呼吸するということです。
空気中の湿気を吸い込むと木材は伸び、空気が乾燥してくると湿気を吐き出します。
桐たんすは四季のある日本の風土に合った家具なのです。
古くからタンスの他にも高級な美術工芸品を収める箱に桐が使われるなど、 桐自体も高級品として扱われ、湿度の高い日本ならではの桐文化が発達しました。
ひとり言
私の作る刀箱は、蓋の召し合わせ部分(箱と蓋の重なり部)を厳密に擦り合わせ湿度の多い折には膨張し、
乾燥時には湿気(水分)を排出するよう神経を使っていて、なので湿度が高くなれば蓋の開閉が重くなります。
なぜ宝物品は桐箱保存なのか、桐材の最大の利点の調質作用にあるのです。
奈良の正倉院宝物殿のあぜくら作りは有名です。
あぜくらのなかでも、また桐箱に宝物を入れ収めてあるようです。
最後までお読みいただきありがとうございました。