ご閲覧頂きまして誠にありがとうございます。
Aurex MX-60【1982年二代目セカンドモデル】60分メタルポジションカセットテープです。
※注意事項
シュリンク包装に大きな切れ目等ダメージがあります。
お写真拡大する等よくご確認宜しくお願い致します。
ブランド名のAurexとはaudio(オーディオ)のrex(ラテン語、=king、王)を意味する造語である。東芝(1984年3月31日以前は東京芝浦電気名義)が販売するオーディオ機器の一部上位機種に1969年より別ブランド名として順次付与されはじめ、1975年以降は同社のピュアオーディオブランドとして正式に独立し、その地位が確立された。ジャズ愛好家に強く請求力を込めたCMを流し、思惑通りジャズ愛好家にとって愛されるオーディオブランドとして確立する。
東京芝浦電気(現東芝)は、カセットテープ黎明期である1960年代から発売と非常に古いが自社でのカセットテープ開発をする事は無く、TDKのOEM製品を販売。カセットテープ愛好家の中では東芝系列の製品は所謂、「メーカー系」に該当する。メーカー系のご多分に漏れず、大手カセットテープ開発製造メーカーは自社オーディオブランドを持っており、ライバルオーディオメーカーのOEM製品を自社ブランドで販売とは当時の慣習では難しい為にTDKと提携したと思われる。
Aurex の『MX』シリーズは、国産メタルテープ元年にあたる1979年に初代ファーストモデルが発売。当時、TDKが開発した伝説のメタルポジションテープ『MA-R』のスタンダードモデルである『MA』シリーズのOEM製品とあってポテンシャルは非常に高い。一般的にメタルポジションの『MX』と言えば『日立maxell』の超ロングセラーモデルである名機『MX』を思い浮かべるが、皮肉にも故意か偶然かは当時の関係者にしかわからない事ではあるが日立maxellのMXも同年に初代ファーストモデルを発売。因みに同じOEM製品の『Technics』からも同年にメタルポジション『MX』シリーズが発売されており非常にややこしい。
更にAurex MXのセカンドモデル発売年1982年には、またもや日立maxellのMXのサードモデルが同年に発売となっている上に、『AIWA』からも一代限りの初代ファーストモデル『MX』が同年に発売されている。AIWAは『SONY』との関係が深くSONYの『METALLIC』シリーズをOEM製品として発売しておりメタルテープの『MX』は非常にややこしいが、日立maxellのMXは他のMXに比べて知名度、販売実績共に圧倒的であり、メタルポジションのMXとは日立maxellの製品を指す事が一般的である。
ところが、AurexのMXはその後も細々と販売を続けており、Aurexブランドが消滅する前年1989年に3代目の最終モデルを発売している。
1990年、Aurexは事業を『ONKYO(現オンキョーテクノロジー(製造元)/ティアック(販売元)』に売却し事実上Aurexブランドは消滅する事になるが、2016年に東芝の子会社から26年ぶりにAurexブランドの復活を果たす事となる。
以上、非常にマイナーなメタルポジションテープで大変貴重なモノです。上記の通り、シュリンク包装にダメージございますが、テープ自体のコンディションは悪くありません。出来る限りの状態を撮影させて頂きました。お写真を拡大する等、よくご覧頂きました上でノークレーム、ノーリターンお約束出来る方に限りご入札宜しくお願い致します。