仕様:1985年製Ibanez PR1440(Pro Lineシリーズ)のネックです。
輸出用のデカロゴが特徴のモデルで、PRO LINEシリーズ初期に海外で販売されていた上位機種です。
1986年から日本で販売されることになるPL系のネックとは結構違いがあり、こちらのネックはヘッドの後退角はなくストレート、ロッドアジャスターはヘッドにあるもののロッドカバーは元々装着してはいません(後述いたしますが本来はこの位置にロックナットがあるため)。
その他は日本市場用のPL系にも採用されるネック裏のオイルフィニッシュはこちらがいち早く採用しています。
諸元としては、つばだしのレギュラースケール22Fになっており、こちらは上位グレードいうこともあって指板にはエボニーが採用されています。
あとはこの個体に関してですが、ボディとネックがIbanez PRO ROCK'RからGOTOH製フロイドライセンス(GOTOH GE1988T)化されており、ネックの方は0F改造が施されています。
ナットは裏止めではなく上止めに用に加工されています。
加工はボディともども素人ではなくプロの仕事なので仕上げは綺麗です。
製造はもちろんフジゲンです。
スペックは
つば出し22フレットレギュラースケール(648ミリ)、材質はメイプル、エボニー指板です。
ネック裏はオイルフィニッシュ。
ネックエンドはラウンド形状です。
フレットはジャンボタイプの物が打たれております。
ロックナットは本来ヘッド貼り付けTOPLOCK対応でしたが、0Fナット改造を受けており汎用性は高まったと思います。
ビス穴が気になる方はTOPLOCKのハウジングをテンションバーがわりに装着してみたらいかがでしょうか。
ヘッドは黒ヘッドでデカロゴです。
サイズ:ネックエンドのサイズは幅56.3mm、厚さは25.7mm、ナット付近の幅は約42.7mmです。
コンディション:前述したように0Fナット改造工事は施されています。
あとはヘッド部分にはサイドにちょこちょこと塗装はげがあり、一部目立つところはタッチアップはしました。
指板は少々弦の擦れあとはありますが、まあひどいということはないです。
フレットは段減りが見られ、ローフレで5割から7割残、ミドルで5割から8割、ハイフレで7割から9割と、結構減っているところは減っており、残っているところは残っているという感じです。
ネック裏はオイルフィニッシュ特有の落ちない汚れがあります。
ネックの状態は弦を張った状態でストレートで、ねじれもなく、ロッドも左右に回り余裕もまだあります。
メンテナンス:指板清掃、外観磨き、指板レモンオイル塗りをしています。
今では希少な黒檀が使用されているネックです。
送料は、ゆうパック100サイズです。
フレットはいまいちでこぼこしていますがネック自体はエボニー材が使用された希少な上位モデルのネックです。
別にJUNKというわけではなく、まだまだフレット打ち直し等をすればしっかり使えるネックです。