2024.1.11 DAVID PAUL KERSENBROCK が逝去されました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
フォア:マッカーサーエボニー/カーリーメイプル/マッカーサーエボニー/リング不明(木製)
グリップ:リネン糸巻き
スリーブ:マッカーサーエボニー/バーズアイメープル/リング不明(木製)
ジョイントカラー・バットキャップ・ジョイント先角:樹脂
OMEGA/DPKは、1989年、エド・ボアドがマイクベンダーを擁してOMEGAを設立し、その後カーセンブロックの技術協力を得てOMEGA/DPKとなりました。しかし1996年には経営を終結。これによりOMEGA/DPKは7年間のみ生産された希少なキューとなりました。
本品には、カーセンブロックを代表するデザインであるフォアアームのコカコーラと呼ばれるハギ、バットスリーブのデュアリティ(二重性)と呼ばれるインレイが取り入れられ、OMEGA/DPKのキューにはほぼ刻印がないものの「DPK」の刻印が刻まれていることから、このキューの制作のほぼ全てをカーセンブロックが手掛けたものと考えられます。これらのことから出品にあたってカーセンブロック(OMEGA/DPK)とさせていただきました。
カーセンブロックは、CNCを使わない完全ハンドメイドでキューを制作するも工作精度は一級品で、超絶技巧が駆使されることで知られます。フォアのコカコーラハギを縁取るカーリーメイプルは、木目が左右で揃っていることから中抜きで制作されており、上部から一定の幅で降り、中ほどの膨らんだ所で厚みを切り替え、極めて細い縁取りから下部へと続きます。一見上下の縁取りは別に組み合わせたように見えますが、木目の断裂や異なる木目の接続が無く、1枚の板からその細やかな造形を切り出しています。切れてしまうことを想像させるほどの仕上がりです。
また、通常コカコーラハギの内部には何も入れられていませんが、本品ではカーリーメイプルで中央部にオーブが、下部にステアースが入れられたハイエンドな仕様となっています。
OMEGA/DPK特有のバットエンドのフレアも採用され、ジョイントピンはOMEGA/DPKのビッグスクリューとなっています。
コレクションとして購入したものですので、リフィニッシュ後の使用回数はわずかです。
打感はカーセンブロックらしい極めてソリッドなもので、十分なパワーとキュー切れを有しています。音鳴りもありません。
見越しは軸ずらしでほぼ見越しなしでプレイ可能です。別途特注コピーリングのハイブリットプロⅡ(写真なし)がありますので、落札価格+7万円でご提供いたします。
バットエンドにはねじ切りがありますので、カーセンブロック用のウェイトボルトでウェイト調整可能です(ウェイトボルトは元々付いておりませんでした)。
昨年シカゴの友人に頼み、カーセンブロックの窓口であるエド・ヤングに新規オーダーについて問い合わせたところ、5万ドル(7,500,000円)からとの回答でしたが、カーセンブロックが亡くなった今となってはもう手に入れることができません。市場に滅多に出ることのない程度の良い超プレミアムキューをこの機会に是非お求めください。
重量・曲がり
バット:曲がりなし、435g
シャフト1:曲がりなし、102g
シャフト2:曲がりなし、102g(合計537g、18.94oz)
バランス
シャフト1・2共にバットエンドから48.0cm
※この出品は委託出品です。