【状態】ヤケ、汚れ
『孝養集』は、平安時代後期の真言宗の僧侶、覚鑁(かくばん。1095~1144)が著したと伝えられる仏教書。
病床の母親のために三七箇条の平易な文で、往生浄土と臨終行儀について記したもの。
本商品は、江戸時代の元禄七年(1694)に出版されたものを、昭和四年(1929)に復刻した和本で、仏教学者・僧侶の権田雷斧(ごんだ・らいふ。1847~1934)が序文を書いている。
権田雷斧
ごんだ-らいふ
1847*−1934
明治-昭和時代前期の僧,仏教学者。
弘化(こうか)3年12月22日生まれ。大和(奈良県)長谷寺の快鑁(かいばん)らにまなぶ。一時,曹洞(そうとう)宗に転じるが,真言宗に復帰。明治34年豊山(ぶざん)派管長。のち豊山大学長,大正大学長を歴任。近代密教学の研究で知られる。昭和9年2月7日死去。89歳。越後(えちご)(新潟県)出身。字(あざな)は快識。号は順基房。著作に「密教綱要」「曼荼羅(まんだら)通解」など。
(『日本人名大辞典』)