【希少ポルシェシンクロ】OH済 L28クロス 71B ウェットブラスト FS5C71B 5速ミッション L型 L6 ハコスカ ケンメリ S30Z フェアレディZ 旧車の落札結果

中古

◎希少なポルシェシンクロ、L28レシオのFS5C71Bミッション中古ＯＨ済みの出品です。Ｌ型用の71B５速ミッションは大きく分けてL20用とL28用がありますが、今回出品するのはL28用です。ギヤ比はL20用が（3.592 － 2.246 － 1.415 － 1.000 － 0.882）に対しL28用は（3.321 － 2.077 － 1.308 － 1.000 －0.864）とクロス化されていることから「ニッパチクロス」と呼ばれることもあるようです。ポルシェシンクロについては色々な誤解や噂話があり、そのほとんどがネガティブな評価かと思われますが、恐らく程度極悪なポルシェシンクロ71Bを元にした評価だと思います。本来のポルシェシンクロは、シンクロとしての機能（すなわちブレーキ機能）はワーナーなど比較にならないほど優れており、このことはJCCA日本クラシックカー協会さま主催のTSカップレースにおいても直結５速ポルシェシンクロのF5C56Aが今だに現役バリバリでトップクラス車両に採用されていることからも理解できます。

◎このように優れた特徴を持つ、程度の良いポルシェシンクロ71Bをベースに、ボールベアリング、メイン＆カウンターのナット、シール類、オイルガーター、ブリーザープラグを新品に交換して組み上げてあります。メインシャフトナットは製造廃止のため、亀有エンジンワークス製リプロダクト製品を使用しています。1〜4速のポルシェシンクロリングは手持ち在庫も含めて程度の良いモノを選定使用。製造廃止の５速のポルシェシンクロは程度が良かったので元々付いていたモノを前後ひっくり返しての再使用です。※1〜4速のポルシェシンクロリングは新品ですと1枚18000円と高価なうえに、下手に新品に交換するとシフトが硬いなどの不具合が起こるため、程度の良い中古品の方が良好な結果が得られる場合が多いです。

◎シフトロッド・シフトフォーク接合のロールピンはベースがφ５につきφ５のまま２重ロールピンを使用、またシフトロッド後端も同様にφ4のまま2重ロールピンを使用しています。※φ4の2重ロールピンは純正部品にも存在せず、当方独自のオリジナルパーツとなります。

◎分解が困難なため通常は敬遠されがちなストライキングロッド周りも分解しＯリング＆シール交換及びグリスUPしてあります。なお分解する際、ストライキングレバーを酸素バーナーなどであぶるような愚かなマネはしておりません。(※今回のベースはストライキンングロッドの穴位置が高いタイプで「ギヤが入り切らない」「ギヤ抜けする」などのトラブルが出にくいタイプとなりますので、安心してお使いいただけると思います。)ストライキングレバーのテーパーピンも新品です。ボールベアリングは純正より耐久性の高いメタルシールドタイプです。またこのタイプの71Bはどうしても５速のオーバードライブブッシュが緩くなりがちですがこちらも新品に交換してあります。オイルガーターは地味なパーツですがプロペラシャフトスリーブ部分に給油するための大変重要な役割をしていますが、こちらも新品交換済です。(他者さまがヤフオクで「ＯＨ済71系ミッション」と謳い文句で出品されているミッションの中には、このオイルガーターが取り付けられていないモノが見受けられます。皆さん、くれぐれも気を付けましょう。)

◎ベースミッションはギヤ歯の摩耗も少ない程度良好な個体でした。ギヤ歯の残厚も十分です。バックギヤアイドラーは少々バリが出ていましたのでグラインダーにて修正済みです。

◎フロントカバー（テングのお面）は強度に優れる鉄製です。（アルミ製のフロントカバーはピボット部にクラックが入りやすい他、テングの鼻の根本がレリーズカラーとの摺動により偏摩耗し易いです）加えて、Ｌ型ノーマルに比べ首の部分が太く強度に優れる「強化型ピボット（新品）」も組んであります。

◎セルモーター取り付けメネジ下側にダメージがありましたのでヘリサートにて修正してあります。またレリーズシリンダー取り付メネジの破損は無く健全でした。念のためタップ掛けをしてあります。

◎組み付け後は回転試験機にて１時間以上運転し、異音・シフト・発熱・オイル漏れ等の異常が無い事を確認しています。また、これによりギヤオイルも各部にしっかりまわっていますので、何の心配もなく乗り出すことが出来ると同時に長期保管する際にも防錆効果を発揮します。(分解組み立て後、回転させていないミッションでは組み立て時のオイル塗布のみであるため、長期保管時の防錆が十分でないことが考えられます。)シフト感覚は「これぞポルシェ！」と言うべき「ゴックッ」と節度のある独特の感じがとてもマニアックです。ポルシェシンクロについてよく云われる表現に「蜂蜜をスプーンでかき混ぜる」や「冷えたバターを熱したナイフで切る」等々がありますが、こちらのミッションは後者の表現の方が合っている感じです。

◎ミッションケースはウェットブラスト済みです。ミッションケースボルトは純正同形状（12mm頭）同強度同規格の7マークボルトです。

◎他の多くの出品者さまのミッションの出品において、よく見受けられる記述に「シフトは１～５まで全てスムーズに入りました」云々などがありますが、そもそも「ミッション単体でシフトが入る」そのことがイコール「シンクロに問題が無い」と言うことではありません。当方のように回転させながらシフトしなければシンクロの良否は判断出来ないことです。それこそ極端な話し「ミッション単体で、回転もさせない状態であれば、摩耗しきってツルッツルのシンクロでもシフトは問題無く入ってしまいます。」従ってこのような記述にはくれぐれもご注意いただきたいと思います。

◎ついでに申し上げれば、前述のストライキングロッドガイドの穴位置が低いタイプの71Bミッションは足の短い専用のシフトレバーでなければならないのですが、それ以外の足の長いシフトレバーも取り付け自体は出来るため、多くの方が気にも留めていません。ところがこの場合には、かなりの確率でシフトストロークに悪影響が出て「ギヤが入り切らない」「ギヤ抜けする」のトラブルが出ます。ヤフオクで71Bミッションを探す際は、是非ともこの「ストライキングロッドガイドの穴位置」も気にされることをオススメします。当方の経験ではS130Zは確実に「低いタイプ」です。他に430セドグロも「低いタイプ」ではないか？と思います。(こちらは確実とまでは言えませんが)これ等の車種の71Bは要注意です。

◎ギヤレシオは3.321 － 2.077 － 1.308 － 1.000 －0.864です。L20用に比べて各ギヤでの加速も気持ち良くつながるため、普通に街乗りから、ちょっとスポーティな走りまでこなせるオールマイティなギヤ比だと思います。オーバードライブは0.864であり5速シフトアップ時にも加速が途切れません。シンクロ形式は１～５までマニアックなポルシェシンクロです。メータードリブンギヤおよびバックランプスイッチは付属しませんので、現在お使いのモノを移植してください。

◎差し込みスリーブタイプ・プロペラシャフト対応です。現在フランジペラをご使用の場合は別途、差し込みスリーブタイプペラをご用意いただく必要がございます。（当方ではご用意出来ません）

◎あくまでも旧車用の中古品でありますのでご使用に当っては落札者様の自己責任においてお願いいたします。当然ノークレームノーリターンノーキャンセルノーサポートでお願いします。基本的には製造されてから30～40年経っているパーツ構成ですので経年劣化などはあるものとお考えください。お支払いはヤフー簡単決済のみ、発送は佐川急便の着払いのみとさせていただきます。他の発送・支払方法には対応出来ません。出品は東京２３区内からです。※防犯上の観点から当方への直接お引き取り・手渡しはいたしませんのでご理解ご了承をお願いいたします。

◎個人的にはL20ノーマルのミッションは４M/Tだろうと５M/Tだろうと、あまりにもギヤ比が残念なので乗る気になれません。感覚的に言えばL20ノーマルは1速2速はエンジンのトルクばかりが目立って、すぐ吹け上がってしまい、3速から4速へのシフトアップはつながりが悪く加速感が途切れてしまう、どうしようもないギヤ比です。L20ノーマルミッションからのステップアップに最適な「ＯＨ済L28レシオ71Bミッション」この機会にぜひどうぞ！

◎ここ最近急激に７１Ｂミッションの数が減少及び大変高騰して来ております。またその中でも、今回のポルシェシンクロ・L28・７１Ｂミッションはさらにに少なく、しかもバラして見なければL28かどうかの確認は出来ません。さらに加えて、ベースミッションも年々、程度が酷くなって来ており１つのベースミッションそれ単体ではＯＨ出来ず「ニコイチ」「サンコイチ」になることも珍しくありません。場合によってはＯＨそのものをあきらめなければならないこともあります。従って同じモノが次回いつ出品出来るのか？まったく分かりません。ギヤ比も中身も確認出来ない、まともに動く保障もない訳の分からない中古ミッションで苦労して泣きを見るよりも、ＯＨ済・回転試験済のこちらのミッションの方が遥かに安心です。よろしければこの機会に是非ご検討ください。 オークション以外でも声を掛けていますので、タイミングによっては入札が無い場合は出品を取り消すことがあります。入札が有る場合は余程のことが無い限り、出品を取り消すことは致しませんので、なるべくお早目に入札されることをオススメします。

◎佐川急便・ラージサイズ・50kg・180サイズ相当にて着払い発送します。（到着日時の指定は出来ませんのであらかじめご了承ください。また営業所留めなどのご希望には申し訳ありませんが対応出来ません）

◎【重要事項】ヤフオクのシステムが変更になり「ヤフー簡単決済にてお支払手続きを完了しても、品物の『受取り連絡』が成されない限り、出品者側への入金がされない」とのシステム変更がありました。したがって、品物を受け取り後（配達完了日時より）24時間以内に『受取り連絡』をしていただきますようお願いいたします。配達完了日時は当方でも随時監視しておりますので、必ず24時間以内の受け取り連絡を忘れずにお願いいたします。従いまして勝手ながら佐川・営業所止め扱いも不可とさせていただきます。（品物の引き取り日程が落札者さまの都合に左右され、受取り遅延が発生するため）前述期間内に受け取り連絡が無かった場合、誠に不本意ながら『ブラックリストへの追加』及び『マイナス評価』をさせていただきます。悪しからずご了承ください。

◎【追記】前述の通り、昨今の日産71Bミッションの枯渇及び高騰ぶりには只々驚くばかりです。したがって、現在お手持ちの71Bミッションのオーバーホールをお請けすることといたしました。１度キチンとオーバーホールすれば、しばらくは安心してお使いいただけます。オーバーホールに必要な在庫パーツも現状、今年いっぱい程度は大丈夫ですが、それから先はどうなるか解りませんので、オーバーホールをご検討の方はお早めに質問欄よりお電話番号明記の上ご連絡ください。非公開にて当方よりご連絡差し上げます。

◎発送時はミッション本体を木製架台に固定し、さらにミッション専用に特注製作した段ボールに梱包いたします。ただゴミになるだけの余計な巻き物、プチプチなどは使用していないため到着後の処分もラクラクです。さらに下取りミッション返送の際にもお役に立てることと思います。

◎別件より「シールドベアリングについて」の質問がありましたので参考までにこちらでも説明いたします。質問の内容は『ミッション内のベアリングにシールドタイプを使うと潤滑が心配。純正と同じオープンタイプの方が良いのでは？』というものでした。当方の経験ではベアリング破損があるミッションの9割はカウンターセンターベアリングがバラバラになり玉が出て来てしまっているものでした。これは荒い操作により欠けたバックギヤの破片がミッションオイルの中を漂ううちにカウンターセンターベアリングに入り込み悪さをするのだと考えられます。このようなベアリングの破損はほぼ100%ミッションの下側に位置するカウンター側のみに見られます。もし仮に『オイルによる潤滑を最大限に重視することが大切』なのであれば、どうして常にオイルに浸っている、潤滑には有利なはずのカウンター側だけにダメージがあるのでしょう？説明がつきませんよね？メーカー日産でも異物混入を防ぐ目的で71B中期ごろからカウンターフロント、カウンターセンターにはラバーシールドベアリングを採用、71Cの頃にはメイン側も含めて全てラバーシールドベアリングを採用しています。それでも『シールドタイプだと潤滑が、、、』との懸念を持たれる方もあろうかと思います。こちらに関しては以前、当方がシールドベアリングを用いてOH後、自分自身で3年程度使用したミッションを仕様変更のため分解したことがあります。この時バラしたシールドベアリングのシールド蓋を剥がして見たところメイン、カウンター全てのベアリング内はグリスは全て流れ出ており、代わりにミッションオイルがたっぷりと入り込んでいました。このことからシールドタイプであってもミッションオイルの飛沫潤滑が成される。と確信しています。以上ご参考までに。

◎ 【追記】重量物につき配達員さまの負担軽減のため、送り状伝票に落札者さまのお電話番号を記載する関係上、取引連絡にてお電話番号をお知らせいただきますようお願いいたします。（もちろん当方のTEL Noもお知らせいたします）

◎【追記】当方インボイス登録事業者につき消費税額控除可能です。インボイス発行ご希望の場合は取引連絡にてお知らせください。

◎【ご案内】現在ストックベースミッションとして「L28ワーナータイプ71B」「240クロス71B(ワーナー変更可)」「71B亀有クロスギヤ新品(AタイプBタイプともに製作可能)」などがあります。絶版パーツにつき、いつまでも在庫がある訳ではありません。ご興味のある方はお早めにお電話番号を記載の上、質問欄よりお願いします。

（2024年 2月 21日 13時 27分 追加）
◎【ストックリスト追記】FJターボ71Bおよび2速3速Wコーンシンクロ71C（シンクロ付バックギヤ）もストックしております。