コレクション整理のため出品いたします。
2020年の大戦モデルです。
W40のウエストを詰めるリペアをしています。実寸をご確認ください。
13.5oz Original Selvedge Denim。ウエスト:40cm、股下:71cm、裾幅:26cm、ワタリ:37cm。
素人採寸のため誤差はお許し下さい。
元々太い0105のウエストを詰めていますので、サイズの合う方は極太を楽しめるかもしれません。
ノークレーム・ノーリターンにて、よろしくお願いいたします。
※トラブル回避の為、落札後は24時間以内に、ご連絡をお願いいたします。
当時の商品説明
フルカウントでは創業初期からほぼ年に1度のペースでリリースし続けている大戦モデル。今シーズンは大戦モデル生産開始から25年ということで、大戦前のデニムとは明らかに異なるこの味わいのあるデニムは当時物資規制の中なぜ作られていたのか、また期間中の縫製レベルがなぜ極端に低かったのかなどの謎に思いを馳せながら、フルカウント及びバックグラウンド含めて総力を挙げて制作に取り組みました。大戦モデルが当時WPBの要請によって、アーキュステッチ、隠しリベット、シンチバック、コインポケットのリベット等のディテールの簡素化を余儀なくされた事は周知の事実でありますが、実はデニムのオンスの引き下げの指示もされていました。しかし耐久性の低下だけは妥協しないというリーバイス社の強い要望を政府が受け入れる形となりそれまで12.5oz だったデニムを逆に13.5oz まで引き上げたという逸話があります。そのデニムを解析するため現物の古着から糸を解き、撚糸回転数などを調べた結果、通常のXX に比べやや強撚のネップ入りの糸で綿葉カス入りの紡績であることが分かりました。糸のムラ形状も綿の配合や機械の設定をすることで当時のものと同様の自然機械ムラを再現しました。驚くことに経糸と緯糸が、その撚糸回転数、形状、番手までが異なる物であったという発見がありました。 綿自体の色目は現在は品種改良によって白度が高いものが生産されていますが、当時の茶綿に近いクリーミーな色を再現するよう米綿(E.M.O.T「イースタン、メンフィス、ニューオーリンズ、テキサス」) を配合しています。大戦モデルの縫製技術が低かった理由としては、縫製工場の多くが軍服の生産に職人を費やさなければならなかったため、熟練工ではない素人にジーンズの縫製をしてもらわないといけなかったのだと思います。この再現についてはすべきかどうか悩んだ末、素人に縫製をしてもらう事はせず、熟練の職人に普段の持ち場(担当箇所)をコンバートするなどして生産をしていただきました。