1998年制作 直筆サイン入り 限定50部 額装品 【真作保証】 です。
古川は1997年にはじめてリトグラフに挑戦しました。丁度、ワシントン・ナショナル空港の新ターミナル・ビルに設置する作品の制作者として選ばれた年でもあり、
古川の円熟期の作品世界が紙の上に見事に展開されています。
*古川吉重ファンの皆様、作品を探されていた方、作品を気に入った方、ぜひこの機会にコレクションに加えてください。(画廊価格は20万円位です。この機会にお安くどうぞ。)
・作家名:古川吉重(ふるかわ よししげ)1921-2008
・作品名:NEW SOUND
・技法:リトグラフ
・制作年:1998年
・エディション:50部
・サイン:直筆サインがあります。
・イメージサイズ:約38cm×約45cm
・作品の状態:良好です。(作品の裏側は未確認です。) 額も概ね良好です。
画像でご確認下さい。
1921年(大正10)福岡市生まれ。福岡県中学修猷館(現・県立修猷館高等学校)卒業後、東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学、南薫造教室で油彩画を学びました。そして、1943年に繰上卒業します。すべてが戦争に駆り立てられていた時代でした。
戦後、福岡に戻った古川は、教員生活の傍ら、独立美術協会展などに出品、入選を重ねます。1949年独立賞を受賞します。その後も読売アンデパンダン展への出品や個展、グループ展の開催など精力的に活動を続けて行きました。
1963(昭和38)年にニューヨークを訪れたことで、画家としての転機を迎えます。以来ニューヨークを拠点として、主にシンプルで存在感のある形と躍動的な色彩の地の組み合わせによる大画面の抽象画に取り組みました。その作品はアメリカ美術界でも評価され、1997(平成9)年には新ワシントン空港の壁面を飾る現代美術作家30名のうち、ただ一人の外国人として選出されています。2008(平成20)年に没するまで、古川は日米を往復しながら旺盛な作家活動を繰り広げました。
古川吉重 略歴
1921(大正10) 福岡市に生まれる。
1939(昭和14) 東京美術学校(現東京藝術大学)油画科に入学、南薫造教室で学ぶ。
1944(昭和19) 美術学校を繰上卒業し、海軍に応召。翌年に終戦、復員。
1947(昭和22) 第15回独立美術協会展に2点が初入選。
1949(昭和24) 第17回独立美術協会で独立美術賞を受賞。フォーヴィズムやキュビズムに学んだ画風を示す。
1957(昭和32) 図画教師として勤務する傍ら、この年より読売アンデパンダン展に出品(~1963年)。
1963(昭和38) 世界美術家会議のオブサーバーとして渡米。ニューヨークに居を構える。
1964(昭和39) 第15回ニューイングランド展に入選。以降、出品を続ける(~1968年)。
1971(昭和46) アメリカ永住権を申請。
1972(昭和47) ニューヨーク在住の作家による現代日本美術展で現代美術賞を受賞。
1978(昭和53)~ ドローイングの連作「Bシリーズ」に着手する。
1980(昭和55) 佐賀出身の立体作家、真島明子と結婚。またこの頃より、油彩による色鮮やかな地の色と形を組み合わせた抽象画を多く制作する。
1992(平成4) 福岡市美術館で初の大規模個展となる「古川吉重展」を開催。
1997(平成9) 米国ワシントンDCのナショナル空港の壁面を飾る現代美術家30人のうち、ただ一人の外国人として選出され、作品「Variations on Nature」を制作する。
2000(平成12) 帰国。神奈川県相模原市にアトリエを構える。
2008(平成20) 相模原市で死去。
2015(平成27) 福岡県立美術館で展覧会「古川吉重 1921-2008」開催。
(出典:佐賀県立美術館)