仕立屋へ預けていた生地の残りを何点か追加で出品いたしました。
今週の出品分で終了いたします。
当方の不慣れ・不手際・素人出品にもかかわらず御入札・御落札頂いた皆様におかれましては、大変ありがとうございました。
以前に収集していたデッドストックのヴィンテージ生地を出品します。
他にも名作、希少獣毛、著名マーチャントの着分を出品しています。
自身で仕立てる想定でしたので、状態は特に注記ない限りは素人目に問題ないレベルとお考えください。
幅は特に注記ない限りダブル(1.5m前後)となります。
ノークレームノーリターンでお願いいたします。
多忙につき、ご質問頂いても回答できるかわかりませんが、ご了承ください。
LUMB'S GOLDEN BALE & 3PLY NEW ZEALAND WOOL MADE IN ENGLAND BY TAYLOR & LODGE
近年大人気の、超高番手原毛をあえて強撚に仕上げることで最高の仕立て映えを追求した類の生地となります。ラムズゴールデンベールの強撚系は相当に珍しいため、お探しの方も多いのではないでしょうか。
1990-2000年前後、ロッジのラムズゴールデンベールが最もいけている時代(紫セルビッジのフォントがクラシカルです)の生地で、色はどこに出ても恥ずかしくない最も保守的な黒に近いミッドナイトネイビーで無地、用尺は5.9mございます。こういう出物は滅多にないかと存じますので、この機会におすすめです。
私事にて恐縮ですが、出品者は80年代以前のビンテージあるあるの変な色柄、中途半端な着分用尺(2.75とか2.8とか)や保存状態の悪さなどに嫌気が差すなか、紡績・紡織技術がピークに達しつつ原毛・糸のクオリティが維持されており、かつ状態の良いロールで残っていることも多い2000年前後のハイエンド生地が最も仕立てに向いているのではないかと気づきました。この生地がまさにそれです。前述の通り用尺に苦しめられてきた反動で、当然全量購入しています。
スーチングとしてはエスコリアルと並び最高峰のラムズゴールデンベール、シングルとダブルで一着ずつ、パンツはアウトとインでいかがでしょうか。最後の画像に載せていますが、糸は強くスピンされており全くシワになりません。エスコリアルの強撚は現行のジャケッティングでもございますが、テーラー&ロッジ期ラムズゴールデンベールの強撚は他に見たことがありません。質感は滑らかでひんやりしているハイエンド生地に特有のものですが、同時にバネ感があり相当に仕立て映えすることが容易に想像できるものです。日頃80年代以前のビンテージで辛酸を嘗めつつ、デイリーユースにはこのような生地で極楽を享受するのが、趣味としては完成形かと存じます。
当時のテーラー&ロッジの織ネームと、おまけで10年位前のラムズゴールデンベール専用の織ネームをおつけします。
ウェイトは350g位です。