露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの落札結果
中古


露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの商品画像

露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像1
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像2
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像3
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像4

露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像1
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像2
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像3
露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの画像4

露MELODIYAダヴィドヴィッチ畢生の名盤モーツァルト/ソナタ#5,幻想曲K.396&ショパン/即興曲全曲・NMの商品説明

モーツァルト:ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283 、幻想曲ハ短調 K.396、ショパン/即興曲全四曲 
ベラ・ダヴィドヴィチ(ピアノ)
MELODIA CM 02421-2  

ダヴィドヴィチが1978年に亡命する遥か以前の1971年に録れた一枚で、絶頂期の彼女の磨きぬかれた技巧が冴えわたり、愉悦感に満ち溢れたリズム、煌びやかな音色の幅広い変化、艶やかな旋律の格調高い歌い方等、まさにダヴィドヴィッチ畢生の名盤である。

第5番K.283のソナタの演奏はLPの同曲異盤中((LP)のベストであろう。出品者はこのモーツァルトのK.283で愛惜する音盤は、まず第一に閨秀アイリーン・シャラーのSP(英HMV 1372/3)であり、モノラル盤ではジャクリーヌ・ブランカールである。
元『ディスク』誌同人の故森潤三郎氏が半世紀以上も前に「LP手帖(1970/7)」に認められた次のくだりには讃嘆措く能わざるものがある。
「数あるモーツァルトのピアノ・ソナタのレコード中、筆者の如何にしても忘れ得ない一つの録音がある。それは今から四十年以前に刊行されたイレーネ・シャラーである。...たとえばそれは日蔭多き裏庭の片隅に眺める人とてもなく、いとつつましやかに花をつけた秋海棠にも似ている。余りにも速やかに流れ去らんとする音樂の美しさにとりすがらんものと、己が至らぬ枝に鞭打つ女心のけなげさといったものが聴者の胸に切々としてしのび寄る。...万葉に「似てし行かねば」という語があるが、戦後刊行された女性のモーツァルトは技余りに充実していて、筆者の心のかわきを治してはくれなかった。かくて悶々の情に訴える所なき折柄、不図ジャクリーヌ・ブランカールのモーツァルトを発見した。(LP手帖1970年7月号)』。
ダヴィドヴィチ盤は、藝風、ピアニズムとも異なるアイリーン・シャラーは措くにせよ、録音、演奏共にブランカール盤を凌いでいる。幻想曲ハ短調K.396のLP録音にはクラウスの旧録音の他に全くめぼしいものがない。それもこの新妻コンスタンツェに献呈するはずだった作品は元々ピアノとヴァイオリンのためのソナタとして書き始められたが未完に終わり、モーツァルトの死後、マクシミリアン・シュタードラーが補筆しヴァイオリン部を省いてピアノ幻想曲として出版されたことも一因であろう。この作品を選んで収録したダヴィドヴィチの演奏はクラウスの感情が表に出たそれと全く異なり淡々として淀みなく、それでいて作品に対する尋常一方ならぬ深遠な情感を感得させるとともに魂の慟哭を垣間見る思いがする。

一方、1949年の第4回ショパン国際コンクールの覇者、ダヴィドヴィチが自家薬籠中の物とするショパンの即興曲全曲録音、就中、幻想即興曲の演奏は神品で、奔放な十六分音符の音の粒立ちの鮮やかさに聴く技巧の冴えは驚異的であり、中間部のモデラート・カンタービレは凛とした優美さが感じられる。これらの即興曲全曲を亡命後の1982年12月録音と比較試聴すると余りの違いに愕然とする。再録音の鈍重なテンポの演奏からはかつての感性の鋭敏さが弛緩してしまっており感興を著しく殺ぐ。彼女自身の亡命後の発言『私の初期の演奏はいまより輝かしい色調をもち、おそらくもっと愉悦感にみたされ、楽天的だったと思う』に深く肯かされる。ちなみに全曲の演奏時間を新旧録音で対比(旧/新)すると第1番(3:29/3:50) 第2番(5:54/6:02) 第3番(5:07/5:44) 第4番《幻想即興曲》(4:29/5:05)で、その落差は著しい。

当LPの盤面は目視的には全く瑕の無いミントレベルで、スピンドル周りをみても使用のこん跡は認められない。
美姫ダヴィドヴィッチのポートレートをデザインしたジャケットの素晴らしさはこのLPを益々魅力的なものにしている。経年の汚れは見られるが破損、滅失箇所等は皆無である。

オークション情報 中古

落札価格 6,000
入札件数 1件(入札履歴
商品の状態 未使用に近い
発送方法 おてがる配送宅急便など
発送地域 島根県
終了日時 2024年4月21日 21時36分
出品者 ルクー評価
オークションID o1132489658

カテゴリ落札トレンド