海外より購入約1年ほど。
使用は月2〜3回です。
電池あり稼働品です。
過去に比べて、海外製腕時計のクオリティは大幅に向上しています。
本物の工作精度はさすがと感じます(仕事柄、毎日本物を手に取っていました)。
こちらの時計はもちろんオマージュですが、勘所をしっかり押さえています。
・メッキの質感
安物はメッキが薄く、またメッキの平滑度は地金の平滑度に懸かっています。
この点こちらは下地処理に手間をかけており、歪みの無いとっぷりとしたメッキの質感が感じられます。
ヘアラインもやり過ぎず控えめな感じが良いです。
ボディ全体のエッジもスマートで、安物にありがちな磨き過ぎて丸まっているボディではありません。
・勘合
各パーツの勘合はやはり各パーツの工作精度、適切な公差によって決まります。
このタイプはフラッシュフィット、ベルトに出てきます。
いずれも不満なく使用し鑑賞に堪えます。SEIKO5よりは優れています。フラッシュフィットはカタカタ鳴りません。
・クォーツである安心感
本物は自動巻きです。
毎日毎日使用するなら良いでしょう。
しかしたまの休みに、冠婚葬祭に着けるとなると巻かねばなりません。デイトも合わせなければいけません。
しかしながらクォーツならばその心配なし。こちらユニットも問題なく、時刻ずれも起きません。
運針が気になる?これはオマージュウォッチです。パワーリザーブの無い自動巻きはどちらかと言えば使いづらいです。
クォーツは安心安全です。
・各部のクオリティ
上記総合ですが、夜光の明るさ、ベゼルのセラミックのような仕上げ、ボディの塊感等、あくまでこの価格でこのクオリティは十分満足できるものではないでしょうか。
リューズのネジもバッチリギザギザです。
ベゼルもクリックカチカチです。
もちろん10万円、50万円100万円を出せば遥かに素晴らしいスイス時計職人の仕事ぶりを堪能できますが、日常生活で腕時計にそこまでの比重を置ける、また置く必要が感じらますでしょうか?
オマージュの時計を身につけよう、という時点で、本物とは違うメリットを見出せなければあまり意味が無いと、私自身は思います。
本物に寄せれば寄せるほど、オマージュである矛盾点が浮き出てしまうのではないでしょうか?
ならばいっそ割り切って、これはオマージュである、上記のメリットがある、だから使用しているのだ!という自負を持って使う方が、自身にも時計にも良いことではないでしょうか。
もちろん、本物もリスペクトします。それはそれ、これはこれです。
カローラとポルシェを同じ土俵で比べるのは正しく無いように、各人にとって時計の必要性と楽しみは違って当然と、私は考えます。
あくまで価格と品質のバランスと所有感を満たせるポイントにあるのがこの時計であると、私は考えます。
安物はダメだ、と考える方は高いお品を手に入れれば良いと思います。
ただ、ピアジェから比べればロレックスは労働者の時計です。安くて丈夫で良い時計だよね、アナログのカシオみたいだよね、良い時計持ってるよね、と言われ鼻で笑われます。
ではピアジェを手に入れますか?オーデマピゲを目指しますか?
値段の高い安いを基準にするとはそういうことです。
デイトナのレインボー良いよね、カルティエの10分の1で買えるよね、と言われてお得に手に入れた、と嬉しがりますか?
あまり他の視点を気にしすぎることなく、ご自身でこれは良いな、と思える時計を着けることが、良い時計ライフを過ごせるかと思います。
本体は少し傷がありますが、使用には問題ありません。
ガラス、ベゼルは綺麗です。
腕周りは約16.5〜17cmくらいです。
コマ4個付属します。腕周り20cmくらいまで対応可能です。
ケースも付属します。
どうぞお役に立ててください。