帝室技芸員 初代 宮川香山作 眞葛焼 高浮彫 図録に掲載履歴の無い幻の月の輪熊 飾り花器の落札結果

中古

　
眞葛焼の蒐集家として名高き
『田邊哲人』氏の図録のみならず
如何なる図録にも掲載履歴の無い今作とは

幻の『月の輪熊』の意匠を
極寒の雪景色と共に描き尽くした
二度とは御眼に掛かる事の叶わない

『家宝』として後世に伝えて頂くに相応しい
至高の推定『万博出品作』と成っております。

(時代)
明治期

(寸法)
最大高さ(45.5cm)
最大横幅(25.5cm)
　重量　(4975g)

(状態)
眞葛焼とは輸出の際の梱包材に『藁』を用いておりましたが故に
当時からも『高浮彫』の無疵完品は１点も存在してはいない
と言う記録も遺っておりますが
今回も現代の名工に依頼をし
１年を費やした完璧なる修復を終えておりますので
プロも納得する程の素晴らしい出来栄えと成っております。

　
高浮彫の部位が接地しないようにする為の
中空の特別制の誂え箱と成っております。

　
当店の類い稀なる経験の中でも眞葛焼の『高浮彫』には
これまでに世界中で２００点以上は携わって参りましたが
大袈裟では無く『月の輪熊』の意匠には
未だ嘗て一度たりとも出逢った事が御座いませんし
今後も出逢える確率は皆無かと想われます。

　
驚異的なる神技によって描き尽くされた
途轍も無く素晴らしいストーリー性を誇る今作とは
視る者全てを完璧に魅了する

博物館級では無く
博物館にすらも収蔵されてはいない
重要文化財級の別格なる特別作と成っております。

　
初代の『高浮彫』の購入を検討されるので在れば
当店の様な完璧なる『修復』が施されている作品を
強く御薦めさせて頂きます。

何故ならば先ずそもそも直せる名工は
我々の知る限りでは国内には独りしかおりませんし
修復費用は軽く数十万円を超える上に
個人での修復依頼ですと１００％断られます。

　
無銘作の多い高浮彫の作例の中でも今作とは
極めて貴重な『在銘作』と成っておりますので
口辺に生じた制作時に由来する『筋』は
オリジナルを尊重する為に敢えて触れてはおりません。

　
眞葛焼の高浮彫の代表作とも言えます
『猫』や『蟹』や『蛙』や『雷神』等と同格なる
重要文化財級の『月の輪熊』意匠と成っております。