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2000年初めからコーンミルズ社の倒産までの数年の短い期間、米国で製造され日本でも販売されていた幻の米国製リーバイス501XXの1947年モデルです。リーバイス501のアーカイブの中で47501は、最も細身のストレートでフォルムが良い一番人気の商品でした。
XXデニム(生地)はコーンミルズ社が製造を行っていました。
こちらに2年間履いたあと保管している同じコーンミルズ社のXX生地を使った米国製47501の経年変化の写真がございますのでご参考までに。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v1118543296
インディゴの経年的な酸化を除けば40s50sの当時物のXXデニムとほぼ100%同じです。荒々しいタテ落ちと紫がかったドス赤黒いメリハリの効いたアタリのコントラストとがっちりと捩れ凹凸の現れるザラザラした手荒な質感などヴィンテージXXそのままの経年変化を楽しむことが出来る唯一モデルがこの短い期間の復刻です。
<コンディション>
新品購入から2回水通しして縮ませております。約一カ月の慣らし履き。その後保管していましたがサイズも合わなくなってしまったので全く着用しておりません。愛用して頂ける方にお譲りしたく今回の出品となります。
長期保管品ですがクローゼットの引き出しで大切に保管しておりましたので色褪せ等ございません。ペット臭、タバコ臭、異臭ございません。
<サイズ>
平置き測定
ウエスト41.5cmx2
レングス71cm
素人採寸の為誤差ご容赦ください。
<Note>
当時リーバイスはトレンド追随型のめまぐるしい一過性の商品企画に疲弊していたといいます。企業としてこのまま前に進み続けるか、もしくは変化を模索するか。リーバイスはどちらも選択しませんでした。踵を返し自らの偉大なアーカイブに帰依することを選んだといいます。目前に広がっていた深淵も、さらに未来を照らしはじめた一筋の光芒も、ファッション史に大きな礎を築いた偉大なリーディングカンパニーだからこそ遭遇した転機だったと言えるでしょう。LVCの本格化に着手したリーバイスは1946年から1966年まで販売されていた「コーンミルズ社製XXデニムを使用したリーバイスのXXモデル」の完全再現を目指すプロジェクトに着手しました。グリーンズボロのコーンミルズは企画に賛同しおよそ半世紀前のXXデニムを100%完全再現生産するために、アムスラー社(Amsler)の1940年代製の古いリング紡績機まで調達し稼働させたといいます。1966年以降初めてのXXデニム再生産を始めたのです。
正真正銘のコーンミルズ社製造の最後のXXデニムと言える逸品です。
全てのデニムを決定づけるのは紡績糸の品質と言っても過言ではありません。セルビッチデニムはシャトル織機があれば織れますが、肝心要は「糸」です。綿繊維を紡いで糸にする。リング紡績機は古い機械ほど糸の品質が悪くなる、つまりは機械の性能が低い構造上の問題から、何か大幅な改修でも加えない限り太さが不均一なムラのある糸しか作れない。この糸ムラのある糸がヴィンテージデニムの荒々しいタテ落ちを生み出すと言われています。リング紡績機の100余年の歴史は綺麗に均一化された糸を作るための戦いでした。新しいリング紡績機ではムラの無い綺麗な糸しか作れない。なぜ多くのテキスタイルマニュファクチャーで数世代前のリング紡績機を使ってデニムの紡績糸を作らないのか。それは導入に莫大なコストが掛かるからに他ならないでしょう。
今現在の紡績機は全てコンピューター制御されているのでシュミレーションしたピッチをインプットすればムラ糸は作れるといいます。ただしアナログ紡績機という物理装置の限界値から導かれる特性とそのマテリアルをコンピューターシュミレーションによってリザルトを一致させることはなかなか難しい課題だと言う。
後に残念ながらコーンミルズ社は倒産します。2004年投資会社のWLロス&カンパニーに買収されコーンデニム社として再スタートするが本社のあるグリーンズボロのホワイトオーク工場(1905年竣工)は2017年には閉鎖となり米国内の製造拠点を失う事となりました。
<お取引について>
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