コレクションから出品致します。
中出輝明氏製作のクラシックギターで為書きラベルの特注品です。
ラベルに年式の記載が無いため詳細な製作年は不明ですが作りから1950年代~60年代前半の作品と思われます。
中出輝明氏は、日本のクラシックギター製作の世界で最も功績を残した人物の一人 中出阪蔵氏のご長男です。
スペインの名工房エルナンデス・イ・アグアドにて学んだ経歴を持ち、弟子の今井勇一氏をはじめ日本のクラシックギターのレベルを底上げした名工の一人です。
総単板でトップは松、サイド、バックにはメイプルの中でも珍しいバーズアイメイプルが使われています。
リフィニッシュの際に単板である事は確認済みです。
トップに2箇所割れ(写真4)がありましたがプロの手により埋木修理してありますので問題なく使用してる頂けます。
修理の際、全体をオールラッカーでリフィニッシュされており、その他フレット打ちかえ等フルメンテナンスされておりますので年代を考えると綺麗で、コンディションも良好です。
ペグ交換で前のペグのビス穴を埋めた跡があります。使用に問題はありませんがご了承下さいませ。
リペア、メンテナンス箇所
●トップ割れ修理
●フレットうちかえ
●リフィニッシュ(ラッカー)
●ナット、サドル交換
●ペグ交換
●弦高調整を含む全体調整
音に関しましては主観ですが、60年以上経過して木材が枯れており、非常に良く鳴ります。音に芯がありながらも硬くなく、輝明氏の特徴である繊細さを感じられる一本です。
タッチの反応も良く、コード弾きはもちろんベース音を出しながらのソロギターにも合うかと思います。ボディ全体で鳴っている感じでとても気持ちよく演奏できるかと思います。
ネックストレート、フレットの減りはありません。
弦長 約648mm
ナット幅 約50mm
弦高
1弦12F 約2.5mm
6弦12F 約3.2mm
と年代としてはかなり低めに設定されていますので弾きやすいです。
(数値など素人採寸ですので誤差はご容赦下さい。)
発送に関しまして、ハードケースにプチプチでくるんでの発送とさせて頂きます。
コンディションは良好ですが、個人保管、ヴィンテージ品ということをご理解の上ノークレーム、ノーリターンでお願い致します。