日本各地に自生しているタンポポは約30種あり、江戸時代にはこれらから変異種が100種ほどセレクトされ古典園芸の一つのジャンルでした。残念なことに、昭和30年頃に、50種ほど維持していた方が、一切外に出さず、亡くなるとともにすべて失われてしまいました。その後、翠玉(見分けがつかないものが「マリモ」)が発見され、さらに最近では関東たんぽぽの管咲が松戸の方によって発見され「雅」として販売されています。そのほかにも変異種がいくつか確認されているようです。
30種の野生も、細かく見てゆくとそれぞれ特徴があって面白いものです。
出品物は市販書籍などを見ても種類の決め手が見つからないタンポポです。種子を採取した方の話だと、夕張山系の、「オオタカネタンポポ」の自生地とされている場所とは違う処にあったものをオオタカネタンポポと思って増殖したとのこと。
ただしオオタカネタンポポであれば自家受精はしない、とされておりこの点からするとこのタンポポは(自家受精するので)違うということになります。また、総苞や葉っぱの形が近いと思われるんものは「エゾタンポポ」または「シナノタンポポ」ですがシナノは北海道には自生しません。またエゾの総苞の全体形状が私には違うように見えます。自生地ということから考えるとエゾの他にはユウバリ、オオヒラタ、クモマなどが北海道には生えていますがそれらとも違う・・・・タンポポの各地の種類の見分けについては書籍に頼る程度で知識がなく、判断間違いもあると思えます。
また、開花は明らかにほかの本州に自生するものより早く、ボツボツ終わり、落札後に新花が咲かない可能性もあります。
当方ではほかのタンポポが咲き始めたところですから明らかに早い。寒冷地の産であることが容易に想像できます。東京は昨年の夏は熱帯夜が例年の3倍の日数があり、多くの植物を傷めましたが、出品物は非常に暑さには丈夫でした。
かような前提で、ご検討いただける方はお願いいたします。
出品は2ポットです。
60サイズ。
誠に勝手で恐縮ですが、家族のケア―のためになかなか時間がとりにくい事情があります。24hr以内にお手続きできる方に限定させていただきます。出張やコンビニ払い等のために24hrを超える場合にはその旨ご連絡いただければ対応しますが、何のご連絡もいただけない場合には、削除させていただく場合があることはご承知おきください。このように記述しておいても、読まないのかご理解いただけないのか、手続きをあと送りされる方が散見されます。そういう場合には大変困ります。よろしくお願いいたします。