◆加藤長中佐(談)『南方軍政建設の方針』南洋資料・第46号、財団法人・南洋経済研究所、昭和17年5月、菊判、全11頁、一冊.
◆大東亜戦争(アジア・太平洋戦争)の展開を受けて、日本の南方軍の占領地における軍政の基本方針をまとめたもの.加藤長中佐の談話に基づいたもので、巻頭では加藤中佐の肩書を「陸軍省軍務局長」とするが、加藤は南方軍の軍政を統括した「南方軍軍政総監部」の部員で南方軍の参謀.現地の事情に即した軍政を行うこと、現地人を採用ること、原住民の宗教を尊重すること、華僑を採用することなどの注意点を述べる.大東亜戦争時の日本陸軍の占領政策の歴史をたどる貴重史料.