竹内文献の写本の一つ、『大日本神皇記』を著した木村錦洲のタネ本と言える矢野祐太郎の「神霊密書」の原本です。言霊学者として知られる小笠原孝次がガリを切ったもので、小笠原の筆蹟による印刷です。当時100部程刷られたと言われ、ごく一部の関係者に贈られたもので、木村も直接矢野から影響を受けたことが判る貴重資料です。木村の本名である準治宛の毛筆献呈と、矢野の神名である「三條比古之」での署名が入っています。木村自身は、一時名乗っていた「皇明」での署名があります。
ガリ版、B5判515頁。元々は上下2冊ですが、木村によって一冊にまとめられ、私製本されています。表紙のタイトル書は木村自身によるもので、本文にも折々に書き込みがあります。木村の『大日本神皇記』は、竹内文献の忠実な写本というよりも、自身の主宰した「皇神道」の教典のための援用本という色彩が強く、中には竹内文献にはない矢野の本書にのみ記載がある記事も含まれております。その貴重な資料と言えるものです。 状態は画像をご覧下さい。巻末に本文の欠があります。他は裏打ちなどはありますが、概ね本文の欠はないかと思います。とはいえ、見落としがあるかも知れないので、この点はご了解ください。木村が熱心に研究した資料なので、痛みも木村によるものと思われるので、この稀少性をご理解頂ける方でお願いします。何よりも、このガリ版はこれまで古本市場で見たことはこの一点しかなく、他に二点見ておりますが、ある研究家の家で、署名入りはこれしかありません。 ※※※ヤフオクのシステム変更により、受取連絡を迅速に頂ける方、また「評価」までご対応頂ける方でお願い致します。お送りしても何らご連絡のない方、説明文を読まずに評価までご対応頂けない方につきましては一切入札をお断りします。
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