クズもまた日本の各地に自生する植物であって、衣料の材料として入手しやすからいえばフジと同じである。・・・私は、クズはフジほどには
使わなかったのではないかと思っている。それは、クズの根を飢饉のときの食用にするためではないだろうか。・・もうひとつの要因は、クズ布
の特性である。クズの糸を積むのは結びつぎにするので、これを経(たて)糸に使用すると切れやすいのである。また、撚りのかけにくい繊維で
あるために光沢のある平糸のままで織るのである。・・・武士の裃や袴などに使われたが、庶民の肌着などには余りむいていなかったのでは
ないかと思われる。【あるくみるきく1982.6№184 特集:木の布・草の布(文 竹内淳子)】より抜粋。
出品品は自然布の葛の繊維で編んだ葛すだれです。
すだれ上下の端の9カ所に輪っかをつくり留めることが出来る繊維の束がついています。
同時出品品の小に較べ、繊維の色が薄くなっています。
参考として自宅で内簾として障子の内側につけた実際の使用例の
画像を添付します。(出品品とは別の葛すだれです。)
サイズ。長さ 200㎝ 幅 83cm
多少の誤差はご了承ください。
古い物ですので、時代経年により、キレ、ホツレ等はあります。
状態は画像で判断してください。古いものなのでご理解のある方の
ノークレーム・ノーリターンでの取引を宜しくお願いします。
新規の方、評価の悪い方はこちらから予告なく、
削除する場合がありますのでご了承ください。
発送はゆうパックを考えています。