約1億年前(98.89+/-0.62 Ma)に起源をもつ、恐竜時代のビルマ琥珀(バーマイト)の虫入りです。
体長1.8mmの寄生蜂、Serphitidae(和名なし)が含まれています。
Serphitidae はビルマ琥珀のほか、北米ニュージャージー州、カナダ、シベリア、スペイン、フランスのいずれも中期~後期の白亜紀起源の琥珀からしか見つかっていません。これらの白亜紀琥珀の虫入りは、第三紀のバルト琥珀やドミニカ琥珀に比べると圧倒的に数が少なく、研究の歴史が浅いにもかかわらず広く見つかることを考えると、新生代に入る前に絶滅した科と考えてよさそうです。体長は1mm強のものから2mm前後のものまで変異があり、種レベルでは多様であったようです。白亜紀琥珀の指標となるタクソンと考えて差し支えないでしょう。すこし濁りのある琥珀です。
琥珀の大きさ:21x11.4x3.5mm
#7661
画像1~3:左背側面
画像4:右腹側面
画像5:自然光・白背景
画像6:透過光
画像7:自然光 ・手のひら
画像8:自然光・白タイル背景
画像9:自然光・黒背景での蛍光反応
画像10:UVライト(375nm)照射時の蛍光反応
送料:120円(普通郵便)