商品はアシェット(hachette)から2018年11月に発売されたエアファイターコレクション第13号の『スウェーデン空軍 JAS39グリペン F7スカラボーグ航空団』になります。
模型だけの出品で、雑誌はありません。
ブリスター未開封ですが、写真を撮ってて、ブリスターに白い破片みたいなのが挟まってるのに気づいたので、側面から確認した所、支柱が定位置から浮いて左主翼下のミサイルに当たって、ミサイルの尾翼を折ってるみたいです。接着してやって下さい。
※ブリスター開封時に無くさない様に注意して下さい。
組み立てる場所はなく、取り出して飾るだけです。
未開封の状態で入手したのですが、ブリスターの上からでは模型の良さが伝わらないので、開封して写真を撮りました。
タイヤを格納した飛行状態の模型です。
1/100のダイキャストモデルで、全長約14cm。
フレキシブルアームの台座付き。アームの先端がボールジョイントになってるので、自由なポージングで展示可能。でも機体がダイキャスト製で重いので傾けすぎると、そのまま倒れると思います。
北欧スウェーデンのサーブJAS39グリペンは、スウェーデン空軍の現役の戦闘機です。
ロシアによるウクライナ侵攻後、核ミサイルを吊架したロシアの爆撃機がスウェーデンを領空侵犯した際にグリペンが出撃して追い返してます。割とニュースになってました。
◆趣味のサーブJAS39グリペン
北欧のスウェーデンは中立国です。こう書くと平和っぽいのですが、実はそうでもない。
第2次世界大戦時、右隣のフィンランドはソ連(連合国)に攻撃され、南隣のデンマークとポーランドはナチスドイツに占領されました。
アメリカの参戦前は、アメリカが武器を売ってくれてたのですが、参戦後は連合国にしか兵器を売らなくなったので、スウェーデンは自衛のために仕方なく自国で兵器を開発せざるを得なくなったとゆー。
第2次世界大戦後も全然平和にならず、東西冷戦の時代に入ります。両方の中間に位置するスウェーデンは頻繁にソ連からの領空、領海侵犯を受けてます。なのにNATOにも入れず。
そこでスウェーデンは武装中立の為に戦後も自前で兵器開発をやってます。
核戦争が始まると真っ先に飛行場が狙われます。そこで国内各地にたくさんシェルターを作り戦闘機を格納。高速道路の直線部分を滑走路にして本土防衛に努める。
核爆撃機を護衛して侵攻して来るソ連の戦闘機と戦う事が出来る高性能。
防衛用の戦闘機なので航続距離は短くて良い。
シェルターに格納できる小型機。
高速道路を滑走路に使うのでSTOL(短距離離着陸)能力。
戦闘機総数の少なさを出撃回数で補うため、短時間での整備・補給能力。
という世界でも類を見ない、STOL超音速ジェット戦闘機を作り続けてます。
作ってるのはサーブ社(SAAB)。自動車も作ってます。
サーブJAS39グリペン(英語のグリフォン)は、1990年代に開発された第4.5世代機のマルチロールファイターです。
全長14mの小型機となっておりF-16よりも一回り小さい機体です。
また先代のビゲンは性能を盛り過ぎた結果、重すぎて強化した高速道路でしか使用できない。という問題があった為、グリペンでは主翼やカナード翼、垂直尾翼に炭素繊維を多用しており、極限まで軽量化。重量は7トン以下(F-16より1トン以上軽い)。また垂直尾翼は折り畳み可能で、偽装したシェルターに格納&整備出来るようになってます。
ビゲンで採用されたカナードは更に進化してカナード遊動翼(カナード翼全体が動く)に。これにより高機動化&低速時の安定性が増し、更にカナードを立てるとエアブレーキとして作用します。
700mの直線道路があれば離着陸可能なSTOL性能を有してるのが最大の特徴です。
90年代の開発なので、操縦系はコンピューターを介した3重のフライバイワイヤ。
コックピットも液晶パネル表示のグラスコックピット。
更にデータリンクシステムを装備。ステルス機と戦うための電子戦能力もあります。
武装はミサイルから爆弾まで西側の開発した物ならば、ほぼ何でも搭載できる利便性の良さを備え、空対空戦闘、空対地、空対艦攻撃、偵察と何でも出来るマルチロールファイターになってます。
ただし、小型の単発機なので双発のF-15やユーロファイターに比べるとミサイルの積載量は少ないのですが、それは仕方なし。
F-22と同様の超音速クルーズ能力(マッハ1.1で巡航可能)を持ち、最高速度はマッハ2。
カナード翼がある為、ステルス性能は低いものの、そもそもが小型機なので捕捉され難いのと電子戦能力がある為、遠距離ではSu-27よりも強いのだそうな。
と、高性能な戦闘機なのですが、値段も安いし、ステルス機じゃないので運用・維持費も安い。
安くて高性能なので、スウェーデン本国の他、ハンガリー、ブルガリア、チェコ、南アフリカ共和国、ブラジル、タイ王国などで採用されてます。
ブリスターの大きさは横25cm×縦16.5cm×高さ7cm。
写真の1枚目は、ブリスターの上から。
写真の2枚目は、斜め前から(※見本)。
写真の3枚目は、横から(※見本)。
写真の4枚目は、斜め後ろから(※見本)。
写真の5枚目は、上から(※見本)。
写真の6枚目は、裏から(※見本)。
写真の7枚目は、ブリスターの間に挟まってるミサイル尾翼。