01 BLACK DOG
『レッド・ツェッペリンIV』(1971年)の冒頭を飾る曲。ジミー・ペイジの天才的なリフ・ワークと、その隙間を埋めるように繰り出されるジョン・ボーナムの絶妙なドラミングが、奇跡的な融合を果たした名曲。
02 ROCK AND ROLL
タイトルどおりのロックンロール・チューン。ジョン・ボーナムの凄まじいドラムにはじまり、伝統的でシンプル、それでいて印象的なリフでノせる。ハード・ロック・バンドとしての彼らを代表する一曲だ。
03 THE BATTLE OF EVERMORE
フェアポート・コンヴェンションの歌姫サンディ・デニーとプラントによるデュエット曲。マンドリンをフィーチャーしたトラッド風の編曲で、スコットランド戦争からヒントを得たプラントの歌詞を彼とデニーが競い合うように、あるいは補い合うように歌っている。
04 STAIRWAY TO HEAVEN
ロック史上最も有名な曲のひとつ。叙情的なアコースティック・パートから徐々に盛り上がり、ギター・ソロで頂点に達する。ドラマティックなロック・ナンバーとして完璧な構成力を誇り、後世に語り継がれる超名曲。
05 MISTY MOUNTAIN HOP
変拍子のリフとボンゾのドラミングとの絡みを主軸にした曲。ジョーンジーのエレクトリック・ピアノも効果的に使われている。読経のようなヴァースとキャッチーなフックを歌い分けるプラントのヴォーカルも秀逸。中期以降のZEPを予感させる曲でもある。
06 FOUR STICKS
変拍子のリフとタブラ感覚のドラミングを基調にした曲。この曲を叩くためにボンゾが4本のスティックを使ったことから“Four Sticks”と名づけられた。プラントのヴォーカルにはインド風のニュアンスもある。ZEPの可能性の扉のひとつを開けた曲。
07 GOING TO CALIFORNIA
たとえばジョニ・ミッチェルを連想させるような、ひと言で表現すればフォーキーな曲。どうやらプラントはカリフォルニアの地震と理想の女性について歌っているようだ。ZEPのレパートリーの中では最も静的な曲のひとつであることは間違いない。
08 WHEN THE LEEVEE BREAKS
メンフィス・ミニーの原曲を大胆に改造した曲。世界中のドラマーを震え上がらせたボンゾのドラミングに、ペイジのボトルネック・ギターとプラントのマウスハープが絡みつく。終盤ではプラントが「Going To Chicago Blues」の一節を引用している。