Instagramにて、ビンテージランタンやストーブの写真・説明を投稿しています。
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第二次世界大戦前に、ドイツ・ライプツィヒの Hugo Schneider AG によって製造された Hasag 55A です。燃料は灯油、光量は約 300cp です。
モデル55系は、全面真鍮タンクにメッキ仕上げの仕様で製造されていました。
出品の55Aは、ヴェイポライザーのトップがマッシュルーム形状であること、タンクの刻印が横長の HASAG 表記であること、さらにデカール仕様であることなどから、1930年代終盤の製造かと思われます。
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ニップル、ニードル、ポンプカップ、燃料キャップおよびNRVのゴム交換などの通常整備に加え、以下の作業を実施しています。
純正デカールは約7割ほど消失していたため、ウォータースライドデカールを作成・貼付し、ウレタン樹脂クリヤーでコーティングしています。
タンク内部は、耐久性向上を考慮し POR15 によるコーティング処理を施しています。
グローブは割れていたため、Schott Mainz 製グローブへ交換済みです。ヒビ・欠けはありません。
ヴェイポライザー内部には、コンダクティングロッド支持用チューブの周囲に真鍮製フィルターを巻き、燃料の気化促進とニップル詰まりリスクの低減を図っています。
プレヒート用のウィックは新品に交換しています。
整備後に 約2時間の点灯テストを行い、安定した燃焼を確認しています。
点灯状態は掲載画像をご参照ください。
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タンクには小さな当たり傷のほか、画像では分かりにくい程度の浅い凹みが1箇所あります(画像8枚目)。
圧力計の作動に問題はありません(画像10枚目)。
NRVは Hasag純正タイプで、一般的な汎用タイプとは構造が異なります。
取り外しは本体が反時計回しで緩みますが、スリーブのネジ溝は通常と異なり時計回しで緩みます。整備の際はご留意ください。
その他の状態につきましては、掲載画像をご確認ください。
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外観は製造から約90年を経た HASAG らしい経年感がありますが、内部はしっかり整備していますので実用性は良好です。
実用機としても、また戦前HASAGのコレクションとしても押さえておきたい一台かと思います。
351Lなどと比べると、モデル55Aは市場で見かける機会がそれほど多くありません。
お探しだった方は、この機会にぜひご検討ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にご質問ください。