商品説明 | ★Schilke提携期のベストセラー器 ★HOLTON T602RCのベース器 シルキー設計によるYAMAHAのMLボア/カレッジモデル YTR-234の後継モデルです。輸出専用モデルとしてアメリカで人気だったYTR-232の国内版です。 YTR-236は普及品でありながら、高いパフォーマンスと信頼性により、アメリカの金管楽器メーカーの"HOLTON"は、このYTR-236をYAMAHAの工場でカスタマイズした"HOLTON T602RC"の製造を委託し、アメリカ国内で販売していたことでもその優秀さが伺えるモデルです。 本器YTR-236はシルキーが基本設計に参画してるだけあって、装飾のない5inchベル、YAMAHAのパーツを作用して、シルキー社で組み立てられた"Schilke MⅠ"との共通パーツも多く、現在の中国製のパーツを使って組み立てられているYAMAHAスタンダードクラスより贅沢な内容です。 しかし、コストダウンのためにシルキーらしさも中途半端で、また、現代のバンドアンサンブルに持ち込むにも少々スペック不足の内容でした。 今回のカスタマイズでは、3rdスライドだけに採用されていたリバースシステムを1st、チューニングスライドに導入しました。 ラッカーコーティングも劣化が目立っていたので、ケミカル処理で剥離後、スクラッチ・ブラッシュ加工後、硫化被膜でコーティングしました。このフィニッシュ様式はカスタムトランペットのトレンドになっています。このYTR-236も吹奏楽部の備品楽器から、クールなカスタムトランペットに生まれ変わっています。高級器ではありませんが、ソロでもアンサンブルでもシルキー器らしく、エアの流れが圧倒的にスムーズになり、軽快な吹奏感で長時間の演奏でもストレスがありません。 現在のヤマハのラインナップでシルキータイプはYTR-8310Zだけとなり、このカスタマイズされたYTR-236はリーズナブルな価格でYAMAHAのシルキータイプ器を入手できる希少な機会です。 YTR-236 / 1977-1982 Bb Bore:ML - 11.68mm (0.46") Bell:127mm (5")TYPE"B" Yellow Brass/RoseBrass Leadpipe、Clear Lacquer
★カスタム内容 ■ラッカー仕上げより、アンラッカー+ブラッシュドサテン加工+硫化皮膜仕上げに変更 ラッカー残存率が50%を下回ると、管体が剥き出しになった部分より腐食する可能性があり、予防するために残ったラッカーをケミカル処理で剥離し、ブラッシュドサテン(金属ブラシで引っかき傷を付けたような仕上がり)加工後、硫化被膜でコーティングしました。硫化被膜は空気中の硫黄分に金属表面が化学反応を起こし形成される塗膜でラッカー(合成樹脂)やメッキ(金属膜)による振動の制限がなくなり、管体本来の響きを発生します。 ■チューニングスライドをリバース仕様にリビルド 兄弟器とも言えるSchilkeM2(主にインペリアルのパーツを使ってシルキーの工場で製造)はリバースチューニングを採用しています。インペリアルにもリバースチューニングがベスト・セッティングです。安定した吹奏感とエアの流れもさらにスムーズに。チューニングスライドは、当時の上位器プロモデルYTR-637のチューニングスライドとも互換性のある精度で仕上げています。 ■フロント・ベルブレイス(延べ座)の取り付け位置をバルブケーシング側に移動 ベルの振動の支点を変更することで響きの余韻が発生しやすく、倍音成分も増加します。 ■1stスライドをリバースシステムにリビルド 演奏しながら、細かな音程補正が可能になります。 ■1stスライドにリングタイプのサムフックを増設 現代のバンドアンサンブルに参加するには欠かせない機能で、演奏中にセクションのハーモニーを成立させるための音程補正を可能にします。左手で楽器をホールドし、右手はバルブワークに専念できます。また、バルブケーシングを直接グリップすることにより、吹奏時の管の振動を左手が吸収してしまうことも低減します。 ■3rdスライドの可動調節タイプのフィンガーリングを固定タイプに換装 経時により、ホルダーが広がり、ネジを締めてもカッチリと固定できない現象が発生します、吹奏中にフィンガーリングがグラ付くのはストレスになります。学校仕様っぽさも払拭されます。(YAMAHA純正パーツ)
★出品内容 ・トランペット本体
★コンディション ・ラッカーコーティングを除去した上で、硫化被膜でコーティングし直しました。(硫化被膜は銀の食器やトランペットのマウスピースに発生する黒ずみと同様の金属表面に発生する化学反応で、無害の成分です) ・目立つ凹みは修正済みですが、吹奏に影響しないレベルのアタリ痕があります。 ・カスタマイズにともなうハンダ痕等あります。(加工の仕上がりについては好評を頂いています) ・スライド、ピストンバルブの作動性、気密性に問題はありません。プレイヤーズ・コンディションです。 ・スライド、バルブは超音波洗浄に加え、ラッピング(摺合せ)処理等のオーバーホールを実施しています。
★当工房では、詳細画像でダメージ箇所を含めて出来るだけ写真確認が取れるようにしています。 ※詳細な画像が御覧になれるリンクです。
★持ち込みカスタマイズ大歓迎 お手持ちのYTR-236のカスタマイズを承ります。オークションで落札したYTR-236は古い器種なので、現代的なバンドに持ち込むにはスペック不足を否めません。当工房では当工房以外の落札分でも問題なく対応いたします。内容にもよりますがパーツ代を含めて15,000~25,000円程度です。一般的な楽器店に持ち込み、簡単なメインテナンス(洗浄、注油)を依頼するだけでも10,000円はしますので、かなりお手頃です。 YTR-236のカスタマイズ実績〈google Driveにリンクします〉 《詳細画像に連絡先の案内を掲示しています》〈google Driveにリンクします〉 当工房は店舗は持たず、WEBサイトで運営しています。楽器の買取も可能な「古物営業許可証」を取得しています。 |
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