■作家・作品詳細
ラウル・デュフィ(Raoul Dufy) 1877年6月3日 - 1953年3月23日 野獣派に分類される19世紀末から20世紀前半のフランスの画家。 「色彩の魔術師」 20世紀のフランスのパリを代表するフランス近代絵画家。
画風 アンリ・マティスに感銘を受け彼らとともに野獣派(フォーヴィスム) の一員に数えられるが、デュフィのその作風は他のフォーヴたちと 違った独自の世界を築いている。
デュフィの陽気な透明感のある色彩と、リズム感のある線描の油絵と 水彩絵は画面から音楽が聞こえるような感覚をもたらし、画題は 多くの場合、音楽や海、馬や薔薇をモチーフとしてヨットのシーンや フランスのリビエラのきらめく眺め、シックな関係者と音楽のイベント を描いた。 またデュフィは本の挿絵、舞台美術、多くの織物のテキスタイル デザイン、莫大な数のタペストリー、陶器の装飾、『VOGUE』表紙など を手がけ多くのファッショナブルでカラフルな作品を残している。
略歴 1877年 フランス、ル・アーヴル生まれ。 1899年 ル・アーヴル市から奨学金を得て、パリの国立美術学校で学ぶ。 1900年 印象主義の画家クロード・モネ、ポール・ゴーギャン、 フィンセント・ファン・ゴッホ、カミーユ・ピサロなどに 影響を受ける。 1905年 サロン・デ・ザンデパンダンで、アンリ・マティスの 《豪奢、静寂、逸楽》 に刺激を受け、やがてフォーヴィスムの 手法で描くようになる。 1906年 サロン・ドートンヌに初出品。 マルケとトルーヴィルでフリエスとファレーズで制作。 ヴェルト・ウェーユ画廊で初の個展を開く 1907年 同サロンでセザンヌの回顧展を観る。 1908年 レスタックに滞在、ジョルジュ・ブラックが合流し、 共にセザンヌの影響のもと同地の風景画を制作。 フォービズムから離れていく。 1909年 主に木版画やテキスタイル・デザインなど絵画以外の仕事に携わる。 1912年 フランスのシルク製造業を率いたリヨンのビアンキーニ・ フェリエ商会とデザイナー契約を結ぶ。 1914年 第一次世界大戦が起こり、陸軍郵便事業に従事。 1918年 ジャン・コクトーの舞台デザインを手がける。 1920年 南仏とノルマンディーを行き来し、またモロッコ、イタリア、 イギリスなどを旅行しながら、その土地特有の景観や モティーフを鮮やかな青色の基調色に描く。 1925年「シャトー・ドゥ・フランス」シリーズが国際装飾美術展で金賞。 1934年 化学者ジャック・マロジェが発明した絵具を使用する様になり、 色彩の明度・彩度を高める。 1936年パリ万国博覧会電気館の大壁画(電気の精)に着手。 デュフィの代表作となる。 1938年 パリ植物園猿類館の装飾画、及びシャイヨー館内の喫煙室を 飾る(セーヌ風景)を完成させる。
この頃からリューマチに悩む。 1941年 ペルピニャンにアトリエを構え、以降、オーケストラ、 麦打ち、黒い貨物船などの連作を描く。 1943年「アネモネ」「アトリエ」の連作を制作する。 1950年ボストンに渡り、リューマチの治療をうける。 1952年 第26回ヴェネチア・ビエンナーレ絵画部門の大賞を受賞。 1953年 3月23日、心臓麻痺のためフォルカルキエにて死去。75歳。
★作品タイトル「アネモネ」
原画:1937年頃作品
生涯に数多くの花を描いているが、最初のきっかけとなったのは、 1910年代に手がけたビアンキーニ・フェリエ社のテキスタイル画 であった。 生地見本のためにあらゆる草花をデッサンし、観察眼を深めた。
赤、青、紫、白と塗り分けられた7片の花弁は風にゆらぎ、 みずみずしい生気を放っている。 饒舌を抑えた表現は、構図、配色とともに完璧である。
■サイズ・コンディション、その他
サイズ
作品 20cm×26cm 額縁 31cm×40cm
コンディション
作品は良好な状態です。 額縁は新品額装交換済み
その他
作品面に作家版上サイン有り かぶせ箱有り 見出し掲載欄の「商品の状態」は、作品の評価としますので、 額縁の状態は別途コンディションにて参照下さい。 基本的に額縁は無価値とお考え願います。 尚、額縁や作品の主観による評価の双方の差異はご容赦願います。
☆☆真作と模写の表記☆☆
【真作】 真作保証できる作品を真作と表記致します。 作者自身、又は著作権者等で作成した リトグラフ、木版画などの版画作品も対象です。 【模写】 真贋の判断ができない場合、又は作者不詳の作品は 模写と表記致します。
上記何れにも該当しない場合、真作と模写の表記は致しません。 (複製画、オフセット、ポスターなど)
尚、万が一、真作でない場合は返品、返金を申し受け致します。 その場合、その根拠となる書面を添付頂きます。 存命作家の場合は作家本人より、 物故作家の場合は遺族、所定鑑定人より発行のものと致します。
☆☆額装取付け(シートのみの出品分など)、取替え(現状額縁の交換)☆☆
全ての出品作品に於いてご相談致します。 お気軽にお尋ね下さい。
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