大変珍しい文様の呉須手向付です。
中と外にぐるりと染付の線を引いたその姿は現代の我々が見てもハッとするぐらいにモダンで粋なデザインですね。重ねて焼くために見込みの釉薬を丸く削り、土の肌を出しているのも見た目に変化をつけていてデザインとしても面白く、実用以上の効果を上げていますね。
その3は口径13.3cm、高さ5cm。口元に古くて酸化して黒ずんだ銀直しが一ヶ所。それとニューが一本入っていますが、お使い頂くには問題なく良好な状態です。
見どころは3点の中で1番大きく深さもあり、おおらかな姿をしている事ですね。これは3点に共通して言える事ですが、トロリとした釉薬の感じや少し流れ気味の呉須の線など焼き物としての魅力が溢れています。
出品の3点を一緒に撮影した画像も掲載しましたので違いを見比べてください。なおこちらでの出品は一番上の1点になりますのでご注意ください。
茶懐石の碗向付として、日々の酒肴など盛る器として、また見立ての小服茶碗としても良さそうな一碗です。
あまり類例を見ない珍しい呉須手の碗。コレクターの方にもお勧めします。お好きな方からのご入札をお待ちしております。